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しばらく休みます

お盆休みに友達と嬉野に行きました。
ふらっと入った喫茶店で、おばちゃんが
「そこ。ちょうど二人が座ってる席。
 ……仲里依紗が座った。」
と、得意げに教えてくれました。

え、そうなん?
仲里依紗、来とったん?
調べてみたら仲里依紗がyoutubeにあげた次の日からこのお店はバズっていたようです。
はからずも映える店でした。
どうりで若者いっぱいいるなと思った。


さて、
タイトルに書いたとおり、
しばらく演劇はお休みしようと思います。
理由は、飽きたからです。


ここ最近、(と言ってもそこそこ長い間)
結構頑張ってたつもりだったんですけど、
何も成し遂げられなかった虚無感と、
演劇に関わる人から言われたいろんな嫌なこと、
演劇にまつわるいろんな嫌な経験がポイントカードのごとく積み重なってしまって、
なんか急激に嫌になっちゃいました。

「好きでやってたんだから、
 嫌になったなら別にやめればよくない?」
と思ったら、ものすごい速さで熱がさめていきました。

こんな長い間やってきたことも、こんなあっさりとした終わり方するんだなぁ。

私は心のどこかでずっと演劇の世界に完全には浸れない自分に若干の優越感を感じていました。
大丈夫、私は普通だ、と。
スペシャルな存在じゃなくても、
社会の歯車として普通に生きていける人間だ、と。
しかし同時にその輪に入れない自分に無性な寂しさを抱いてもいました。
何かをきちんと愛せたのなら、私の人生はどんなに幸せだっただろうか。
そうできないからこそちょっとでも「嫌だな」って思った瞬間に、簡単に切り離すという選択肢を躊躇なく取ることができます。
演劇も同じように切り離せちゃうんだ、私。
まぁでももう嫌になっちゃったしな。
そう、私は結局どこにも属せない、何も愛せない、悲しきモンスターなのだ。
だからもう、この辺が潮時なのだ。
私に興味を持たない世界に私はもう興味を持てない。
さあ、長い片思いには別れを告げて、次へ行こう。
さようなら、みんな。愛してたよ。



…………とかなんとか思ってましたが、
つまるところ「飽きた」というのが真実な気がします。
いけない。誰かのせいにしようとしてた。
恨みは何も生まない。よくない。
それに、そんな「悲しきモンスター『なのだ』」とか言っちゃうほどの大それたやつじゃない。
どんなに美味しくても毎日カレーじゃ飽きるやろ、くらいのことな気がしてきました。

私は演劇で生計を立てているわけでもないですし、
所謂「趣味」で演劇をしていた人間なので、別に演劇をしてなくても飯は食っていけます。
「だったら別に休んでよくね?」
このアイディアは私に革命をもたらしました。
(何この文章。Google翻訳で訳した英文みたい。)



「だから私、もうしばらくは演劇やらないと思う。」


仲里依紗の座った席で、パフェを食べながら、
私は大学時代の友達にそんな話をしました。
パフェは甘くて、冷たくて、美味しかった。

友達は、そっかー、と私の話を優しく聞いてくれました。
そして、
「4年前に会った時も同じこと言ってたよ」
と言って、パフェを頬張りました。


……え、そうなん?


一生懸命悩んで答えを出したのに、ただのシーズンイベントやん。
何なん。



そうして今、
私は悩んで出した人生の一大決心がシーズンイベントだったことにすねてこんなものを書いていますが、
とりあえず演劇はお休みしようと思います。

別に宣言しなくてもいいんですけどね。
勝手に休めよって話なんですけど。
なんか自分の中で気持ち悪かったので。

最近そっけなくてゴメンね!
「演劇人」みたいな顔してる自分にめちゃくちゃ違和感あってん!
だってもう飽きたなぁって思ってたから!

これで私は自分に「飽きて休んでる人」っていうラベルを貼ることができたので、
堂々と太陽の下を歩けるようになりました。

別に劇団を解散するつもりもないですし、
書きたいものがあれば勝手に書きますし、
やりたければオーディション受けて芝居に出てるかもしれないですし、
誘われれば観に行きもすると思います。
だからその時は仲良くしてください。(わがまま)

もし、寂しくなったらテレビをつけてください。
私の声はいつでも聞こえてきます。(熊本限定)
あと別に連絡は普通に取れるんでLINEください。

さて。
宣言もしたので、6月に悩みまくってディズニーランドに行ったnoteでも書くかな。

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