不審者対応に刃物はNG?~職場で聞いた不審者対策の思い出

バラエティー番組で、殺人犯が家にやってくるドッキリを受けていた男性アイドルが、身を守るために手に取ったのがフライ返しでした。
混乱しているとは言え、あまりに弱々しいチョイスに「キッチンに行ったなら包丁を取ればいいのに」と思ったのですが……。
ふと、以前の職場で不審者訓練をしたときの事を思い出したのです。

今日は役に立つかもしれない、不審者訓練の思い出のおはなしです。

刃物がNGの理由

※ソースは警備会社の方とは言え、話を聞いたのは素人の私です。あまり過信せず、なんとなく程度でお願いします。

逃げ場がある状態なら、逃げることが最優先。私のいた職場の関係上、「避難中の子どもやお年寄りがいるため、ある程度の時間を稼がないといけない」という設定でした。

講師として来てくれた警備会社の方によると、包丁やナイフ、カッターなどの刃物はNGとのこと。

色々と理由はありますが、一番大きい理由は近接武器は反撃される可能性が高いため。

身近にある刃物のリーチは、素手とほぼ変わりません。
襲ってくる危険人物のすぐ側に近寄る必要があるので、反撃を受けるのは、ほぼ確実。
さらに、相手に近づくことでめっちゃ怖い思いをするため、うっかり武器を落として相手に奪われてしまうこともあるとか。

リーチの短さが危険に繋がるなら、フライ返しも絶対にダメですね。そもそも武器にならない気がするし。

なお、もう一つ汎用性がある理由は盾に使えないというものでした。
身を守りながら、警察や警備会社が来るのを待つのが一番確実だからだそうです。

おすすめは椅子

では何を使えばいいのか?

その時に一番おすすめと言われたのは、椅子です。
足の長さでリーチが伸びるし、盾にもなるので良いとのこと。
大人数で椅子を持ち、足を相手に向けて包囲するようなイメージでじりじりと対応するようです。
(無理に立ち向かうと、目を背けてしまって危険なので、構えてじりじりしながら警察や警備会社が来るまで時間を稼いで下さいとのこと)

アイドルは何を持てば良かったか?

先ほどのバラエティーだと、残念ながら室内に椅子がありませんでした。
ただ、リーチが長いもの&盾になるものという前提を憶えておけば、フライ返しよりは良いものが見つかりそうです。

テレビに映った範囲では、フライパンが良いかと思いました。
リーチは短いですが、丈夫なので盾としては合格。片手で持てるので通報も同時にできます(というか複数人いたのになぜ誰も通報しないのか)

映ってはいませんでしたが、昨今はどの地方でも急な積雪があるので、大きな金属スコップを置いている家庭も多いと思います。
金属スコップはリーチが長く、丈夫で身を守れるのでかなり良さそうです。

……まあ、ドッキリ用に借りた家だったので、スコップは置いてなかったでしょうが。

以下、ちょっとした雑談

ちなみに、私は不審者訓練では「タイムキーパー&疑似通報のカウント役※」だったので、椅子で応戦する訓練は受けませんでした。

当時は楽でラッキーと思っていましたが、今になって思えば一度ぐらいは応戦側をやらせて貰えば良かったかなあ。なかなか練習できない経験ですよね。

※職員が不審者にどれぐらいで気付いたか?通報をちゃんと複数人で行えたか?を調べるためにカウント役が必要だそうです。監視カメラを見ながらいつ内線がくるかドキドキ待っていました。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?