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映画「Polar Night」

明けない夜もあるのです……。

一昨年の「ザ・ミソジニー」で、女優でありプロデューサー河野知美さんの存在に魅了されてから…この映画の存在を知り、昨年の秋にマスコミ試写会に"直訴して"馳せ参じ、年が明けて、ようやくスクリーンで観る事が叶った本作、映画「Polar Night」について、つらつらと雑感を語りたいと思います。

本作はダブルヒロインなのですが、この2人のヒリヒリした関係が、喩えるなら「まるで甘い香りを放ちながら手折る者を棘で傷つける紅い薔薇のよう」で、グイグイ引き込まれます。
物語の謎は、バラケたジグゾーよろしく、目の前にすべて呈示されているのにカタチを成さず…この映画を観る者をも突き放し、焦燥を感じさせる…先にも記しましたが、この「ヒリヒリ」がクセになります。
この「ヒリヒリ」は、2人のヒロイン「真琴」と「衣良」だけに留まらず、衣良に魅せられ引き寄せられた人々にさえも伝染し、やがて…。
その「紅い結末」は、どうぞ、その目でお確かめください。

特に、
芸術を志して挫折を味わった人、
叶わぬ恋に涙し、狂った人には、その「棘」が突き刺さると思います。
ヒリヒリと……。

https://eiga.com/movie/100177/

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