いつもの鎧

もういらないな。
この鎧。
気づいたら
古びてるし重たい鎧。

動きにくいし、音が鳴ってうるさいし、
人にぶつからないか気にしちゃうし、
視界が狭くてよく見えないし、
よく聞こえないし、
恥ずかしいし。
もうこの中に隠れる必要もないし
攻撃されないし、
誰も見てないし。

この中では自分しか見えない。

落ち込みや恥ずかしさは
狭い鎧の中に蔓延して
あたかもそれしかないように、
人からの声は聞こえなくて。
自分の声しか聞こえなくて
薄暗い。

もう外に出るのに鎧つけなくていいのか。
気づいたら重たいだけで恥ずかしいな。

暑いし。

いつも通りのいつもの鎧。
あたりまえのいつもの鎧。

中身を見てなんかいうやつには
そんなやつとは気が合わないので
大事なエネルギーつかわないでよし。
戦わないでよし。
時間さかなくてよし。

いい人でも、きれいでやさしくても、
気が合わない人に合わせる必要なし。
なんとなくでよし。
ちゃんとしなくていいや。
ちゃんとできるようになった!とき、
満足するのだろうか。
人生に後悔しないんだろうか。

もっと心満たすことがしたいんじゃないか。
できたことや完璧になれることよりも。

生きたなと満足できるのは
どんなふうに過ごしたときなんだろう。




ごはんが食べたいな。


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