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面白い動画を見つけたので、私見を交えてトップセールスの能力を分析してみた。


面白い動画、というのがこちら。

この動画の内容が凄いとか、出演者の営業力が凄いとかそういうことではないです。

トップセールスの要素って何だろうというのを非常に考えさせられる動画です。


まず、言っておきたいのは、

「ただの水が一万円で売れることは通常ありえない」

ということです。


だが、ここにトップセールスの要素が加わると可能になります。

よく売れる営業マンは、以下の3つの三角形をよく抑えています。

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センスのない色柄……。

営業力:要するにコミュ力の事。勘違いされる方がよくいますが、コミュ力はフレンドリーだとか、よくしゃべるとかそういうことではありません。ここら辺は、また気が向いたら。


商品力:文字通り、商品力。開発部を巻き込んで新しいものを作ってしまうとか、そういうのも含まれます。


状況分析力:景気や販売対象会社の状況、ニーズ等を分析する力です。事前準備とも言われる領域ですね。運の要素が強く、自分ではどうにもならない部分です。相手にニーズがあるかどうかなんて、分かりませんからね。


この三角形の総合値が100点になれば、必ずモノは売れます。

自分はどこで攻めるのか?をちゃんと考えれば、営業は再現できます。

トップセールスの人は、『営業力が凄い』とか言われますが、本人は全然そんなことはないと答える場合がほとんどです。

それは、普通の方は三角形そのものを『営業力』として捉えていることに起因しています。


1個ずつ、見ていきます。


まずは、こちらの動画を見てみて下さい。

有名な青汁さんとのコラボ動画です。

見事に成約を引き出していますが、コメントを見ると、『営業力が凄い』と絶賛されています。


しかし、残念ながら、これは間違いです。

青汁王子ご自身も、「営業なんてやったことない」と否定されています。

著名な方だけあって、コミュ力はさすがの一言ですが、営業力が卓越しているわけではありません。

とても分かりやすい事例なので、この水を例に解説します。


今回の青汁さんのケースを、先ほどの三角形に当てはめるとこうなります。

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フリーフォーム難しい……。


営業力は通常としても、『ただの水』という商品力、そして、別に水を欲している状況じゃないという『状況分析力』が圧倒的に欠如しています。

このままじゃ、売れません。


さて、これをどうしたでしょうか?

まず、商品力をチェンジさせます。

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はい、この通り。

『水』に価値などない、『自分のコラボ動画』というものに価値があるんだ、という話になってます。後半では、『高評価』がどれくらい行くか?という話になります。

この時点で、三角形はこうなります。

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ここまでくれば、後は相手のニーズを引っ張りだして、一致してるか確認するだけです。

ニーズを引っ張りだして( ^ω^)・・・

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ニーズ一致が確認できて、ハイ出来上がり。

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というように、ご本人は別に営業力は使ってないんですよ

綺麗に三角形を整えて、大変気持ちのいい営業です。


ただ、三角形に整えなくても、売れることはあります。

例えば、

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これは見てわかる通り、圧倒的商品力の高い製品の場合です

絶対痩せる水、なんて出来たらほっといても売れますよね?


ちなみに、このような商品を持っている会社にトップセールスはいません。

セールスの必要ありませんからね。適当な人間雇っておけばいいですし、営業マンとしてはおいしくないですから。

なので、卓越した商品!と謡っているのに、グイグイ営業が押してくるのは大体怪しいです。


次は、こちら。

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さっきと逆パターンですね。

水で置き換えるなら、『砂漠の水』状態です。

いくらでもいいから、とにかく欲しい!という状況です。

これも営業力は必要ありませんが、自分ではどうにも出来ない唯一の要素なので、いわゆる『』というものです。


最後は、こちら。

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この状態を、よく『凄い人だ!』と称賛する人がいますが、全く違います。

これは、ただの『詐欺』です。


トップセールスになるような、人は上記の青汁さんの様に、営業力で売っているわけではないんです。


三角形を整える作業を自主的に行って、結果を出しているんです。

高い営業力は、必要ありません。

高い商品力は、おいしくないので必要ありません。

必要なのは、状況分析力だけです。


営業力は、トレーニングやロープレでいくらでも磨けます。

商品力も、経験や自社分析で解決できるでしょう。


では、トップセールスと言われる人は何が違うのでしょうか。


ずばり、『状況分析力』です。

事前準備として、お客さんのことをよくリサーチすることも大事ですが、


彼らは、そもそも会社を選んでいます。


トップセールス=何でも売れる人、じゃないんです。


自分が売れるフィールドを正確に把握し、そこで勝負しているだけです。


自分の武器は何だろう?を正確に把握し、それが発揮できる商材やフィールドを選択しています。

だから、売れるんです。


如何でしょうか?

ぜひぜひ、上記の三角形を確認しながら、営業してみて下さい。

きっとうまくいきますよ。