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初めての草木染めにシルクの靴下がおすすめな理由。

草木染めをしようと思ったら、染料になる植物と染めるものを選ぶ。

草木染めで染まるものは、何の素材でも染まるわけではなくて、大きく分けると、植物繊維と動物繊維がある。
ポリエステルなどの化学繊維は一般的にほとんど染まらない。(レーヨンやキュプラなどの例外あり。)

植物繊維の綿、麻、リネンなどは下地処理をしないと染まりにくく、せっかく染めてもほんのり色が残るか、物によると汚れてしまったようになってしまうことも。

それを防ぐためには、あらかじめ豆乳などでタンパク質をくっつけておくか、陽イオンの電荷を持った物質をくっつけておく必要がある。
他にもタンニン処理というやり方があるのだけれど、詳しくはまたの機会に。

草木染めをするのにどうかとは思うけれど、柔軟剤を使うと染まりが良くなるという話も。


もう一つの動物繊維は、シルクやウール、アルパカなど。
ウールは温度に敏感なため、初めて染めるのには少しハードルが高い。温度の調節ができれば、染まりやすくてお勧めではある。

染色をちょっとやってみたい人には、シルクがおすすめ。
シルクというと、扱いにくいイメージがあるけれど、軸糸などの綿のような風合いのシルクは扱いやすい。
沸騰させた染液の中でぐつぐつ煮染めをしなければ、それほど神経を使わなくて良い。
更に、シルクは下地処理をする必要もなく、染料の染まりが良い。

最近は、冷えとり用のシルク靴下があるので、
秋冬の寒さや夏の冷房対策などに持っていると便利かと。
個人的な悩みの末端冷え性をどうにかしたくて、ここ2、3年は冷えとり対策で、シルクの腹巻きや靴下をしている。
自分のような冷え性の人にも。

趣味で刺繍をする人はシルク糸でも良いけれど、染めるものはあっても困らないものを選ぶのが良い。
染料によっては、素材の相性もあるけれど、家にある道具で染められて、ちょっと体験してみるにはお手軽なので、シルクの靴下がおすすめ。

ちなみに、染めるものの重さの50倍程度の染液を使うので、Tシャツを染めるとなると、5L以上の水が入る鍋が必要。
靴下なら、1.5L程度の水が入る鍋で染液が作れる。
今度、キッチンでの簡単な染め方についても書く予定なので、乞うご期待!

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