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「俺は何も知らなかったんだ」岩手県

 2011年3月11日、東日本大震災発生。東北地方を中心に18,425名と多くの方々が戻られていない、未曾有の災害が起こった。
 当時、中学生だった自分はテレビの向こうの被害状況にぞっとしたものの自分とは遠くの出来事だと思っていた。
 日本一周冒険の中で、東日本大震災の震災遺構を見に行きあの日何が起こったのかちゃんと知りたいと言う想いがあった。
 青森県から岩手県に向かい陸前高田市に入ると…そこは建物は少なく人影も無い更地に衝撃を受けた。そして東日本大震災津波伝承館に寄った。伝承館の中は時系列順に詳細に出来事が書かれたパネルや、津波によって破壊された車などが展示されていた。一番心が痛かったのは、被災者の方が書かれた日記を読んだことだ。家族を心配する一文や悲報を知った時の気持ちが生々しく、10年の時を超えて自分の胸に刺さった。
 旧陸前高田市立気仙中学校にも立ち寄った。当時の自分と同じ中学生たちが被災したが、奇跡的に生徒と職員全員が高台に避難した為無事だったそうだ。校舎に迫り来る津波はどれほど恐ろしかっただろうか…。
 震災遺構を見て、改めて地震と津波の怖さを知り今後も風化させずに伝えて行くことが私たちのやるべきことだと思った。

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