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アイスコーヒーを2回、氷無しで

 ファミレスとかで、濃いコーヒーが飲みたい時は、ホットコーヒーのカップで、アイスコーヒーのボタンを押します。
 氷無しで。
 氷が溶けてちょうどよくなるように、濃くて熱いのが少し出ます。なので、もう一回ボタンを押して、2杯分入れます。

 かなり集中しないと読めないような本の時には、これを準備して気合を入れます。

 


 

深夜に風が出る。一吹き山から降ろしたように始まり、長い短い間を置いて寄せる。 寝床から 耳を遣っていると、風につれてあたりが昔の土地へ還っていく。畑がひろがり、藪も林も風に走 り、平らたくされた土地がゆるやかな起伏を取り戻す。
『辻』古井由吉(著)4ページより。

「長い短い間を置いて」というのは、風の吹く間隔が、長かったり短かったりして、断続的な感じなのかな?

風が吹くと書かないで、「出る」とか「寄せる」とかにするだけでも、違った感じだな。

「耳を遣って」、遣る(やる)を検索すると、「与える」「移らせる」とあり、「子供に小遣いを遣る」「仕送りなしで遣っていく」という場合に使うようだ。
「耳をすます」とした場合と、どう違うのだろう?
「すます」だと音に意識を集中している感じだけど、「遣る」だと、考え事をしながら、耳だけ意識から切り離して、耳に音を聞かせている感じなのかな。

「藪も林も風に走り」って、すごい。しびれる!
定点観測の巻き戻しの映像みたいに、過去に向かって、藪や林が高速で風に揺れている感じかな。



ぜんぜんページが進まないけど、楽しい……。








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