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【WS】運ゲーに挑む【門宝Key】

はじめに

今回の文章を書くにあたり、ウチノ様作成のUTool for WSを使用させていただきました
誠にありがとうございます
閑話休題
ヴァイスは「運ゲー」と言われます
試合の勝敗に直結する「ダメージ」というシステムに不確定要素が詰め込まれています。
ダメージを与える前は最大限の思考リソースを用いて、ダメージを与えた後の自分ではどうすることも出来ない部分については、天命に身を任せることしか出来ません
そのため結果論になりやすく、時には割り切ることも重要です
まさに、『人事を尽くして天命を待つ』ということですね
そして、すーさんが大好きな作品にて、このような主人公のセリフがあります
『まあ、楽しめることは、なんでも楽しんだ方がいいよ。その気になれば、結構どんなことにも楽しみは見つけられるもんだし』
そう、人事を尽くして天命を待つならば、その過程を最大限楽しむことが大切なのです

人事を尽くして天命を待つ、ならば

そして、その主人公はこんなセリフも言っています
『人事を尽くして天命を待つ……ってことは、人事尽くさないと応えてくれないのが天命っていう性悪狐の正体なので、日夜努力の毎日なのです。』

このレシピを考えたとき、基盤になるようなレシピも無ければすべてが手探りで組み始めました。勝てるかの保証はないけれど、50枚全てのカードの採用枚数にまで理由を説明出来るほどに研究しました
……流石にそこまで書くと長くなりすぎるので割愛しますけど

そんなこんなで、性悪狐さんのご機嫌伺いをするために「ご機嫌伺いをするデッキ」を全力で考えました

諸注意

このデッキは「ネオスタンダードで勝つためのデッキ、いわゆるガチデッキ」ではありません。ガチャデッキに近い性質です
一方で、こちらの狙いに気づけないとかなり勝ちやすい、初見殺しの側面が強いです
風変わりなデッキを使いたい、Keyの4コン買ったので余ったパーツでなんかしたい、という方向けのデッキです。とはいえしっかりお値段するカードも採用しているのでそこはご了承下さい

レシピ

個人的にはテトリスと呼んでます

見慣れないカードが多いかもしれないので、先にデッキの動きを解説していきます

デッキの動き

まず、このリストを見て何をやりたいか、どこをコンセプトにしているかすぐに分かった人は相当な猛者……というかすーさんと波長があう人です。是非ともコメントにて報告してほしいです
このデッキは「レベル3の智代の成功率を上げるために偏った構築を想定して作られた」訳ではありません
無論、レベル3智代が詰めになりますし、結果として智代の成功率も考えてデッキを組みました
ですか、このデッキのコンセプトは
「毎ターンCX打って3面フロントしていればダメージレースに負けないだろう」
というところから来ています
如何に手札消費を少なく毎ターンCXを貼ってアタックし続けられるかを考えました

主要カード


意外な優しさ 佐々美 (以降佐々美)

このデッキのメインエンジン①

このデッキにおける役割として、上のテキストを要約すると「山札の上3枚の色が全部違えば、その中から1枚回収出来ます」ということです
例えば山上3枚が赤・緑・青となればその中から1枚回収出来ます
回収するカードに制限は無いため、特徴やレベルの制限も無く、CXやイベントも回収出来ます
加えて、いわゆるコンソールテキストとは異なり回収後に手札を捨てる必要がありません
(デッキの機嫌が良ければ)コスト無く手札1枚回収できます

下のテキストもこのデッキでは優秀で、クロック交換も優秀です。4色デッキでは色事故回避はとても大切

このデッキは「回収先に困ったら佐々美」というくらいに佐々美が重要です

Jumper 理樹 (以降理樹集中)

このデッキのメインエンジン②

最優先回収対象カードその1
この集中は非常に独特で、山札2枚をめくり、その2枚の色が異なれば控え室のキャラを回収出来ます
つまり、CXをめくらなくとも回収出来得るという訳です。無論、山札削りには向かないテキストですが……
佐々美よりも回収確率が高く、基本的には智代かあゆ等を回収するために使います
また、この集中はどうやっても1回の集中で最大1枚の回収になるため、手札を増やすことには向かないテキストです
理樹集中、レストコスト用のキャラと手札2枚消費(舞台に登場)してから1枚ずつ回収するため、最速3ターンで手札アドを稼ぐようになります
一般的なアド集中はそのターンのうちに手札を戻せる可能性もありますが、そうはいかない理樹集中
あと、CX貼ったらどこかに1000パンプ出来ます。他のキャラ指定は無いので、宣言忘れてしまった場合は自身選択ということにしましょう

Jumper 恭介 (以降恭介)

対面で使われたこと無いです

最優先回収カードその2
CX対応テキストは、アタック時に山札3枚落として見えた色以下のレベルのキャラを回収(《Anniversary》か特徴無しの制限はある)

このテキスト、他の2枚落下回収系と比較して明確にアドバンテージがあります。
2枚と3枚の違い、ではありません。場合によっては2枚のほうが強いケースや、そもそも類似テキストを比較した場合、SAOのイノセンスなら落下枚数を任意で選択出来ます

正直こっちのほうが強いけども……

任意落下のほうが上位互換テキストであることは揺るぎないですが、それでも恭介はイノセンスには無い強みがあります

色の数を参照してレベルを決めるため、「レベル1のキャラは確定で回収出来ること」

これが恭介の強みです
例え3枚CXが落ちたとしても、レベル0のキャラが3枚落ちたとしても、必ずレベル1のキャラは回収出来ます
これは、恭介は控え室の恭介を回収出来ることが非常に容易であることを意味します。
つまり、舞台に恭介2面、控え室に恭介2枚あれば擬似的なループが可能になります
(デッキの機嫌が良ければ)レベル3のキャラを回収することも可能です
2面恭介、空いた1枠にCX交換キャラや佐々美等を使うことで、手札消費を抑えつつ継続的にCX込の3面フロントが実現出来ます
さらなる追い風として、非接触連動(対面のリバース不要)のため、相手の盤面がどれほど固くても回収は可能です
むしろチャンプしかしてない気がする

ここまでのカード全て山上の色次第で結果が変わるカードを採用しています
次に来るものはランダムだけれども、それを受けて最善を目指す様子をテトリスになぞらえてテトリスと呼びました。ぷよぷよだと既にヴァイス内に存在するのでテトリスです

主要カードからデッキを考える

現状、主要カードたちを整理するとこうなります

共通点は「多色」であることが必要とされています
しかし、多色デッキの宿命として「色事故」から逃れることが難しくなります

そこで、発想を転換しました
色事故とは、色条件が合わなくてプレイ出来ないことである
レベル0ならば、色関係なくプレイ出来る
ならば、レベル0を中心にしよう、と

しかし、レベル0中心では詰めが作れません
そんなとき、救世主が現れました

すべてが噛み合った奇跡

①デッキ内にレベル0が多いほど3点が狙える
②連動が宝のため、CX供給しやすい
③コストに手札を消費しない
④緑色である(青では無い)

レベル0中心で色事故回避しつつ、その増えたレベル0がフィニッシュを手助けしてくれる。
さらに対応CXが宝であり、恭介の擬似ループに必要となるCXの供給が行える(正確にはCX交換キャラも必要だが、その時に空いた1枠を埋めてくれるのでアタックするキャラが自然に埋まる)

ここで、この智代とも相性のいいカードがあります

CX交換テキストかつ山札に2枚キャラを戻せるテキスト。なおかつ黄色のレベル0
これはなんという奇跡なのか……!!
中盤でも山の色調整が出来るCX交換として使える、かゆいところに手が届く親切設計

ここまでのカードについて、お気づきの方も多いとは思いますが初弾のカードのみで構成されています
実は、初弾のみのカードプールで既に組んでいました。それをアップデートした形が今のレシピです

初弾のときに発生していた弱点として、純ストックを作られて、山札圧縮からの耐久をされたらどうしようにも無いというものがありました。基本的に勝てません
そんなときに新弾が追加されました。そして、一気に草案を組み上げて、調整を重ねました

こっちは2枚
こっちは1枚

新弾にて、狙い澄ましたかのように光景テキストが追加されました。しかも2種類も
初公開のときは狂喜乱舞のお祭り状態でした
そして、光景の相方でもある逆圧縮の採用を決めました。門宝とはいえ、CX回収テキストもかなり便利です

実際にプレイしなくても見せることが大切

長くなったので、一旦まとめるとこのようになりました

採用枚数にも理由あり(後述)

残りの枠について、考えるべきことは3点あります
①どのような赤のカードを入れるか
②CXが手札にて供給過多になった時の対処
③どれだけ①と②をレベル0で賄えるか
となります
先に③について。色事故回避目的でレベル0を中心に考えた結果、全てなんとかレベル0でカバーさせました(出来ました、ではなくさせました、なのがポイント)
そして、ここまで来たなら①も②も出来る限りカバーするために赤での手札交換を探しました
その結果、どうしてもお値段高めにはなるけれどもピッタリなカードが見つかりました

お値段高いよぉ……

このデッキでは珍しいカードパワーが高いカード。お値段も高い。佐々美がそのテキスト上控え室を多く作るため、序盤の手札交換にもってこいのカードです。同じ理由で、姉御もいれてます(ドキテマ)

本当戦力になってます

このデッキでの強みはデッキトップを任意タイミングで見られることにもあります
智代のダメージ値を確認出来るほか、控え室(もとい触りやすい場所)に置きたい恭介や佐々美をストックに飛ばさせないという動きも可能になります(正しくは更に集中等を用いて山札の上を変更する動きもとれる、ということです)
また、手札にCXが溢れることに対しての対策として、これらのカードを採用します

2枚落下も地味に有用


CX交換とルーティングのセット
個人的評価高い

実はこのゆめみがかなりの縁の下の力持ちであり、CXを貼って識をパワーアップさせれば、理樹集中と合わせて合計7000まで出せるので油断したキャラを倒せます
最終盤、智代のバーン確率を計算するだけでなく、中盤の宝でストブしたカードの確認、山にある色の様相を推測も可能になります

ゆめみだけでなく、このカードも縁の下の力持ちその2です

数ある朝礼テキストで選ばれたカード

なんとこのカード、理樹集中の当たり外れを確認できます。細かいところでの補助がとても助かるため重宝しています
デッキ内の色バランス等も考え、2枚採用となっています
最後の1枠はこちら

個人的お気に入りカード


ピン投だけど、緑のCX交換として採用
デッキのバランスの兼ね合いでピンだけれども、他のKeyのデッキではほぼ全てに採用するくらいにはお気に入りです

デッキの色について

さて、このデッキについて至極当然な話にはなりますが、メインギミックはシナジー全振りになっています
いわゆるパワカで軸を作ってサポートで固めるデッキとは異なる、シナジーだけで軸を作ってパワカでサポートという良く分からない組み方をしています
レベル0を多くして色事故を回避したいとはいえ、それでも気をつけなければなりません
特に、レベル1に上がるときに青をレベル置場に置くことが大切です。妥協ラインとして緑発生もギリギリOKという具合です
レベル2では青か緑のうちレベル1の時には置けなかった方を置くようにしましょう
赤や黄色をレベル2までに置いた場合、CXと色が合わず打てない事故が発生しやすいだけでなく、対面から光景握っているんだな、と思われてしまいこちらの狙いがバレてしまいます(後述)
また、このデッキは黄色と赤の枚数を若干減らし緑と青の枚数を増やしました
理由は単純。緑と青は手札に抱えることや盤面に居ることが多いためです。恭介、理樹集中、智代といった欲しいパーツは山に戻りにくく、その分色が減っているのであえて偏りを作っています
なお、黄色と赤を比較した際に佐々美を多用するため若干赤のほうが山に戻りやすくなります。そのために光景3枚の配分が黄色2枚で赤1枚となっています

デッキの回し方

マリガン

先手後手問わずに佐々美、理樹集中、恭介と1連動を手札に残すよう(探しにいくよう)にします。先手ではアラームでのルーティングが狙える蒼を、後手の場合は識を拾えればかなりラッキーです
レベル0が多いため、多少強気のマリガンでも最低限の動きは見込めるはずです
マリガン前に引いた宝は控え室に置くことで門を捲ったときの価値を高くする狙いがあります。一方で佐々美、恭介、CX交換、宝と持っていた場合は佐々美で門が落ちる(拾える)可能性もあるためキープするのも有効です

レベル0

先手後手問わずとにかく最優先で佐々美を使います
最高の動きは欲しいパーツを拾えること、
蒼やゆめみが落ちると上振れ(クロック交換で確実に青発生出来るため)
とにかく1枚拾えたらデッキの機嫌が良い、
門や恭介等のパーツが控え室に落ちればOK、
登場時の3落下と思って投げましょう
後手で佐々美と識を使えたら奇跡レベルです(佐々美で控え室にキャラは作れるはずなので、識で恐らく手札交換出来ます)
最強上振れ優勝ムーブは
佐々美 識 他キャラ CX使用
であることを覚えておくと便利です

レベル1

基本的に恭介の擬似ループを狙います
2枠恭介、残りの1枠がCX交換や佐々美を用いて恭介の擬似ループを続けましょう
智代等のレベル3については余裕があれば拾う、程度でも間に合います
重要なことは「無理に相手のキャラを倒そうとしない」けれども「いつでも相手を倒せますアピールは欠かさないこと」です
たとえば、ゆめみを使えば識が7000まで届くことを先に述べましたが、1回それを見せたら2回目を無理に狙わないことです
恭介もずっとチャンプでOKの気持ちでフロントアタックを続けましょう
このあたりの小手先テクニックは語ると長いのでほとんど割愛します
あえてカッコつけた言い方をすれば、「ミスディレクション」を行うことが重要です
先に述べた色発生の順序にて、最初から黄色を発生させると「既に抱えているから光景のために黄色なんだな」と光景に意識が向くため、対策されてしまいます。如何に光景から意識を逸らさせるかが重要です
他にも、佐々美が成功したときには必ず3色になったことを喜んで「色」を宣言して回収することなどがあります
「あゆ回収します」
「光景回収します」
「黄色回収します」
果たしてどれが1番印象に残りますか?
逆に、どれがすぐに忘れそうですか?

無論、虚偽発言やマナー違反は厳禁です

レベル2

相も変わらず恭介の擬似ループを狙います
2枠恭介、残りの1枠がCX交換や佐々美を用いて恭介の擬似ループを続けましょう
レベル1とは異なり、恭介回収に全力を注がずに智代を集めることにも意識を向けましょう
このときに不安な場合は宝を抱えておきましょう

レベル3

集めてきたリソースを一気に吐き出すときです
智代を複数並べて、光景(場合によっては逆圧縮)を使って押し込みます
智代3面で7コスト、あゆは3コスト、逆圧縮は4コスト手札1枚と覚えておくと道中のストックの見通しが良くなります
また、ゆめみのおかげで宝を噛んだときに確認のためのストック掘りが不要になっているので8コスト程度は溜まると予想されます
光景打ったあと、天使ちゃんで山札にレベル0を戻して、智代で詰め切りましょう!
光景を無理矢理回避しようとストックを吐き出す相手には逆圧縮での押し込みで祈ります

デッキの弱点

多すぎて書ききれません。が、特に致命的なものをあげると、ソウルマイナスです
そもそも面を捨ててソウルによる押し込みに全力であるため、それを止められてしまったらもうお手上げです
また、いわゆる初見殺しの側面が強いため、冷静に対処されたら意味が無いです
しかし、このデッキを見てこちらの狙いがすぐに分かるでしょうか?
光景の存在を感じさせないようにして、「何されるか分からないけど、とりあえずリソース(ストック)を貯めよう」と思わせたら勝ちです
そのために、あえて相手の面を残します
面の再展開にストックが必要となるならば、再展開させないように盤面を残してやればいいのです
更に、手札を増やせる連動キャラをあえて盤面に残させるのも有効な場合があります
連動キャラが残って再利用出来る喜びを盾にしてこちらの狙いを隠しましょう
やぶれかぶれっぽさを演出するときもあります(無論対面が不快にならないように明るく振る舞いましょう)
加えて、誰しもがキャラの圧殺に抵抗を感じると予想するため、その側面からもストックも無理矢理温存させられます
こうした地道なミスディレクションを突破されてしまった場合はお祈りするしかありません
信じるものはすくわれます
足元を

Q&A

Q 毎ターンCX打つのならば扉対応の天使ちゃん使えば良いのでは?
A CX供給が追いつかないこと(門と扉の差)と、天使ちゃんはチャンプしたらおじゃんになるので恭介を選びました

Q 識が高いのでお手頃な代替パーツは?
A 1番安い代替パーツはこの杏です。方向性はズレてしまいますが、場持ちの良さ、CXを捲ることに注力させる役割とします。お値段気にしないなら控えオカ研もアリかも

初手で引けたらかなり強い


Q セコいことしないと勝てないんですか?
A はい。このデッキでどうしても勝利を最終目標にしたい奇特な場合はルールとマナーを遵守した上でブラフはったりなんだりします

Q このデッキはゴミなのでは?
A 回してて愉しいので価値はあります

Q どうしてKeyの全作品を採用してないの?
A 終のステラが無いのです。つまり全作品を採用出来ないのです。とはいえ、このデッキとは別に収録作品を全て採用した宝電源は作りました
そこそこ楽しいデッキになりました

Q このデッキに〇〇は入れないの?
A 入れたいけど枠が無い、試したけど纏まりが無くなってしまった、色の兼ね合いで見送った、等の理由があります。是非ともコメント下さい。しっかり解説します

Q メインギミックは安いのに周りが高いからもっと安く組みたい
A いくつか廉価版もあります。しかし、どうしても強さや回りやすさ等に影響が出てしまいますので、そこはご了承願います
(本題と逸れるのでレシピは割愛)

Q どうしても手札が足りなくなる
A このデッキはシナジー全振りなので、そういうときもあります。とはいえ、いくつかプレイングでカバー出来ることもあります
例えば、恭介ループに拘りすぎてアタック出来るキャラを圧殺してまで恭介を出していませんか?
このデッキは「如何に手札消費を少なく毎ターンCXを貼ってアタックし続けられるか」が根幹にあります。恭介ループは分かりやすい目標です。恭介に頼らず3面アタック出来るのであれば、そのままアタックしましょう

終わりに


ここまでお読みいただきまして、誠にありがとうございます
語りたいことは語ったので、満足です

勝利を目指すこと、自分が楽しむこと、好きなカードを使うこと、様々な楽しみ方があります
私は自分が楽しむことを目的としてデッキを作りました
是非とも、読者の方は自分のお気に入りを見つけて邁進して下さい!








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