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スーツについて、色々思うこと。

ということで今回はスーツについて考えてみます。

「スーツ」と一括りに言っても、色・素材・シーン・ジェンダーなど実は考えなければいけない要素がいっぱい。

なんでこんなに日本人はスーツを楽しめないのか?スーツをおしゃれに楽しむには、ギラギラのサングラスかけたおっさんしかムリなのか?

ということをね、ちょっと突っ込んで考えて行きたいと思います。

前半戦(この記事)は私がぷりぷり怒ってるだけ記事になっちゃったので、具体的なポイントをさっさと知りたいという方は後半戦(コチラ)へどうぞ。

人生初めてのスーツはイオンで十分 


ってゆうかね、なぜこの時期スーツ?って思われるかもしれませんが、ちょうど新年度に向けてスーツを買い換えようと思ってる人が多そうとか、パーソナルカラーでスーツを選ぼうとか思ってる人が多くてPVが(以下略)。

も、ありますが、ちょうど新大学生のみなさまがスーツをお買い求めになっている時期かなと思いまして、ぜひ通りすがりのわたくしの反省点を踏まえて頂きたいなと思ったのです。

本当に、私はこれだけは、世の中に声を大にして叫んでやりたい。

そこの新大学生、スーツはイオンで買え。

やー、大手スーツ量販店を敵に回した感ある!!でもいいや!!本当のことだし!!そしてみんなそう思ってるー!!やはは!!

あのね、多分店頭で、

「今後の就活も見据えて良いものをおすすめします。お直しもずっとお引き受けします。お得でしょ?スカートもパンツもついてます。靴もね!」

とか言われるからね~「あぁそうなんだ、¥32,000たっかいなぁ…大学生はお金がかかるなぁ」と思いながらお母さんと買っちゃうと思うんですよ。

そのスーツ、入学式の時しか使うとき無いからね。

結局ね、就活始まったらリクルートスーツを買って、就職決まったらフレッシュマンスーツつーのを買うんですよ。みんな。なのでここで買ったスーツっつうのは全くのムダ金になる可能性大ですから。もうね、“大学生のコスプレ”っつう気持ちでスーツを用意して下さい。コスプレに万使うのレイヤーさんしかいないでしょ?そういうことよ。

そしてもう一つ、ちゃんとした理由をご説明します。

ここでみなさんがご購入されるスーツというのは、あなたの「今の」体型と雰囲気を反映したスーツです。

高校出たばかりのイモのあなた方が選ぶスーツはおそらく、今後を見据えて「多少ゆとりのある」「出来るだけ地味な素材」のスーツをお選びになるはず。

これがいけない。スーツはジャストサイズ及びワンサイズ小さく選ばないと。

余裕を見て選んでくださる店員さん、とても良心的で優しい方だとは思いますが、スーツというのは“戦闘服”です。「ラクに着れるから」という理由を優先してはダメなのです。

一番、見栄えのするものを選ばなければ。

これは男子も女子も同じ。くたびれた大人が着ているような着方ではダメなのです。あなたを「大人」にする、大事なアイテムなんですから。

そしてこのサイズ感というのはこの3年、ないし4年で大きく変わります。誰しもが痩せるか太るかするんです。しかもきっとあなたは随分と「大人っぽく」なっているはずです。


4年後のあなたを詳細に想像できますか?

そのときの自分に一番似合うスーツを、今のあなたは選んであげることができますか?



そういうことです。

リクルートスーツはあなたの喪服


日本が就活にリクルートスーツを着なければならないという呪いにかかって早…どれくらいでしたっけ…?なんでこんなクソみたいな因習が残ってるんだ…?と、私は声を大にして好き勝手言いたい。

いや言ってやるんだい!!!!!

誰でも良いよ、そこらへんの先輩にね「リクルートスーツってぇ、まだ持ってますぅ?」って聞いてみな?全員必ず「あー、引き取ってもらって新しいのに変えたよー」って言うよ。

なんなの!!??我々に何がさせたいのスーツ業界!!??

もうなんかね…こんなに疲れてね、疲れるためになけなしのお金を払ってね、頑張ってるのに否定されてね、や、おめぇに私の何が分かるんじゃって話なのに、真面目に傷ついちゃったりしてね…。スーツは戦闘服なのに…私の心は守っちゃくれないね…。

そんなあなたが着ているそのリクルートスーツ、大して良い思い出も無いと思いますし、 別にさっさと引き取ってもらって新しいのに変えた方が良いでしょう。割引にもなるし。

それにこのリクルートスーツ、次の年も着るのは少し難しいかもしれません。

先ほどの新入生スーツとリクルートスーツには、ある共通点があります。この二つは、光沢感がなく、柔らかであまりハリの無い素材で出来ていて、この素材で作られた服をお若い方々はあまりお召しになったことが無いでしょう。

これとよく似た素材で出来ている、真っ黒な服。


それは「喪服」です。


柄の入っていない、真っ黒で、光を吸い込む生地で出来た服。
自然とこれをお召しになれば顔が沈んで見えます。それは万国共通。顔色が悪く見え、どこか引いた印象を与えるのがこの素材の特徴です。

こんなものを着せられて、我々は社会に放り出されるんですよ。

そりゃあ、面接前にトイレの鏡に映ったあなたは顔色が悪いです。家に帰ったあなたはひどく疲れてます。面接官のみなさんもこんな人を一日中見せられて、きっととてもストレスです。(でも圧迫面接が許されるとは思わない)

もちろん式服としても使えますが、結婚式はね、いいですよ。照明があって、会場は一面白っぽいので壁がレフ板の代わりもしてくれますし、何よりご結婚されるお二人が主役です。参列者はちょっと沈んで見えるくらいでちょうどいいのです。

私は、新入生のときに買ったリクルートスーツをスーツとして使う前に、喪服として使ってきました。それも何度も。

「リクルートスーツでしょ?」なんて言われたことは一度もありません。自分はコレを着とけばいいので、突然の式でも誰かに一着貸すこともできます。その度に「一体何着式服持ってんの、その年で」と言われます。

いいえ。スーツ一式と、ニッセンで買ったアンサンブルだけです。

確かに、このスーツはいつでも私を助けてくれました。でも多分、みなさんがスーツに期待するような支えられ方ではないだろうし、私がオフィシャルスーツに求める所ともやはり違います。

なのでやっぱり、リクルートスーツは私の、そしてあなたの喪服。


あなたを一番輝かせるステキな格好をして、自身に満ちたあなたでいられる服装で勝負に挑める、そんな世界になることを願ってやみません。

スーツ選びに日本人は一番向かない


もういいや!!今回はこんな感じで世の中にケンカを売るスタンスで行こう!!なんか、言いたいこといってたら「じゃあスーツどうすりゃいいのよ!?」って大事な疑問に全然たどり着かないので、今回も記事分けましょう。あーーーもうムリだー!!私はスーツが好きなんだいーーー!!!いえーーーい!!

「え?」

という声が聞こえてきそうです。

こんだけスーツをディスりにディスっといて、さてはお前…大手スーツ量販店に媚びを売ろうとしているな…?

違う、違うんです。

私はスーツを着るのも、眺めるのも大好きなのです。オフィシャル感のある服装が大好きなのです。

でもね、世の中にスーツをきちんと着こなせている人のなんと少ないことか。なので、スーツを「着ている人」を見るのはあまり好きではありません。

それはなぜか。

ただ単に「スーツさえ着とけばいい」と思ってる人ばかりだからです。

毎日ネクタイを選んで、中に着るシャツを選んで、お化粧をして、靴も磨いて、ヒールも履いて満員電車。とりあえずスーツさえ着とけば良い。その気持ちは、痛いほど良く分かります。スーツが大人としての最低ラインを守ってくれるようなものですから。

でも、そのスーツ、どうやって選びました?店員さんに良いと言われたものを、勧められるがまま買ってませんか?

私はいつも思うのです。スーツを選ぶ基準、誰も教えてくれません。心の中で「あの人のスーツ姿はカッコいいな、元がカッコいいからだ」なんてみんな思ってます。

それって、「制服」と同じ考え方です。「学校」と全く同じです。

スーツ選びに自信を持てないあなたをけなしたいわけではありません。私は、この重要な事実を教えない社会……クソみたい文化に怒っているのです。
社会に出て頑張っている“あなた”を認め、勇気づけるためにそのスーツはあります。

なのにいつまでたっても「周りの人がこういうの着ているから」「最近の流行りはこうだから」「みんなこれをご購入されますよ」みたいな理由でみんなスーツを選んでしまいます。

「スーツ」と「制服」は違います。もう全然違います。

その一番の理由は、それが似合ってなくても「制服」なら許されました。
けれど、それが「スーツ」ならあなたの責任。これは、あなたのパーソナリティまで食い込んでくるような問題です。

人は人を見た目で判断します。“戦闘服”は、あなたのパフォーマンスを上げるためのものなのに。「似合っていないスーツ」なんて、呪いのアイテムをつけながら毎日フィールドに出るようなものですよ?

こんな大事なことをなんでちゃんと一生懸命考えて、周囲の人が教えてあげられないのか本当に不思議です。「昔はそうじゃなかった」なんて声が聞こえてきそうですが、うるさいです。現代は時間がないのです。パッと目に入る情報で全てを判断します。視覚の情報が一番効率が良いのです。こんな長文読むと疲れるのです。

それでも抗って、なんとかやっていかないとなりません。

日本人はラベリングが好きな生き物なので、「制服」は「その人の学校・学力レベルを計るものさし」として見る人が多いと思います。単純にその制服が似合ってるか/似合ってないかで見ている人はごく稀です。

だから、「スーツ」でそれと同じことをしようとしてしまいます。

これが、日本人がスーツ選びがドヘタクソな理由だと思ってます。

考えてもみて下さい。いくら高級スーツを着たって、普通の人は分かりません。逆に、隣の人と同じようなスーツを着ようが似合う/似合わないは如実に顕れるんですよ?


「制服」じゃないんだから、もっと好きに選んでいいんです。


あなたを「それなり」に見せる一着、絶対あります。
高いものじゃなくても、オーダーメイドじゃなくてもです。
今持ってるものより「それなり」で「多少マシ」で、「もっとステキ」なものが。



「スーツ」という「呪い」が少しでも軽くなるように、一緒に考えて行きましょう。


具体的なポイントはコチラから。

❤は…noteのアカ無くても押せるらしい…えへへ