「恋するピアニスト フジコ・ヘミング」を観たわたしの話。
わたしはアーティストと呼ばれるような才能ある人間の事を、ひとつも知りたくない。
だから、感想にもならない。
すべてわたしの勝手に。どう受け取ってどう飲み込んでどうしていくのかを自分のために残したいと思って書く。
フジコ・ヘミングの選び出す言葉と色のない表情が印象に残った。
壮絶な人生、ため息ばかりの人生、弟はしあわせ、人からも自身もそう語るままの顔をして、「人生に必要なものは?」と問われた時には「愛」と言い切り、人間嫌いだと呟く口で「挫けないで」「気を落とさないで」「心を揺