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赤青レッドゾーンで最終日に散った話【ニューゲイズcup ND1726】

こんばんは、チームGlänz所属のiroと申します。

先日まで行われていたニューゲイズcup、みなさまお疲れ様でした。
結果はいかがだったでしょうか?

私としては、割といいレート帯までは行けたものの、最終的には悔しい結果となってしまいました。

今回は、振り返りとしてまとめようと思います。
よろしければお付き合いください。


使用したデッキリスト

色々と試したが、前々々期(レッドゾーンcup)の構築から5枚だけ変更した形となった。

基本コンセプトは同じだが、やはり以下の点は強調したい。

2コス初動10枚

【レッドゾーン】デッキにおいて、2コストであることと3コストであることは天と地ほどの差がある。
4ターン目に作り出せる打点数が異なるからである。

《トップギア》は言うまでもないが、他の《グレンニャー》と《コダマンマ》であっても、3ターン目に1点刻むことにより、4ターン目にリーサル打点を揃えることができるのである。
この点が、後に詳しく書くが、特に【5c】対面において非常に重要であった。
《コダマンマ》はリスクも鑑みて、以前と同じく2枚の採用とした。

《エクストラ・ホール》の採用

私も当初は《アクア・ハルカス》を採用していたが、使っているうちに、3ターン目にワンドローして喜んでいる場合ではない気がしてきた。3ターン目には、もっと強い動きが取りたいと思った。

そこで、以前と同様に《エクストラ・ホール》を採用することにした。《アンタッチャブル》は勿論、【5c】や【モルトネクスト】対面では、《ガガ・パックン》も効果的であった。

墓地を返せる効果も、黒系のデッキだけでなく、【サソリス】対面で手出しの《オチャッピィ》をバニラカードにすることができ、展開を妨害するのに役立った。

また後半に引いても、10枚採用した2コスト獣と合わせて、《ヤヌス》で1+1打点を作れる点もやはり良かった。

環境的にもミラーが少なく、受けの枚数よりも強い動きを取ることが重要だと考え、以前と同じく、《ドンドン吸い込むナウ》と3枚ずつで枠を分け合った。

《ボルシャック・ホール》を4枚採用

このカードの《レッドゾーン》との噛み合いが、現在の【レッドゾーン】デッキのパワーを象徴しているように思える。最大パワー破壊と、小型獣除去が対になっているのは勿論、《勝利のガイアールカイザー》による盤面除去も行うことができる点も語らずにはいられない。2-3交換以上を望むことができ、試合の流れを一気に引き寄せられる。
環境の有力デッキである【サソリス】に対して有利主張するためにも、《ボルシャック・ホール》は4枚採用することにした。

《超音速 ターボ3》

最近の赤青で組まれた【レッドゾーン】デッキのリストにはあまり採用されていないカードであるが、私は《トップギア》を採用する以上、絶対に採用したいカードであると考えている。《トップギア》は自らの動きを早めてくれるカードであるが、除去された際にはアドバンテージの損失を序盤から抱えることになる。それをカバーするには、このカードの採用以外に方法がないように思える。

また、不利対面である【メカオー】【ゼロフェニ】に対しての捲りカードであり、相性を覆して勝つ際には、必ずと言っていいほど《ターボ3》の活躍があった。

以前のnoteにも書いたが、公式からアッパーをもらっているスーパーレアカードであり、0コストで3ドローは割と壊れ寄りのカードな気がする。《ターボ3》はデッキのパワーの底上げをしてくれる存在で、本当は3枚以上採用したいが、どうしても枠が空かなかった。


各対面相性

【5cミラミス】 有利

使用率tier1のデッキである。
弱点は、①《ミラミス》が受けトリガーになりにくいこと、②守りをほぼ《ニューゲイズ》に依存しているところ。

①について、《ニコル・ボーラス》や《鬼丸覇》を採用している都合上、除去カードである《ヴィルヘルム》や《ニューゲイズ》と同時にめくれてしまう可能性がどうしてもあり、受けトリガーとして機能しにくい点に着目した。

例えば、《ヴィルヘルム》と《ニューゲイズ》を4枚ずつ、《ニコル》と《覇》を3枚ずつ採用している場合、《ヴィルヘルム》か《ニューゲイズ》だけがめくれる確率は3割程度しかない。よって、《ミラミス》は受けトリガーであるとは言い難い

そこで、前述の通り、2コスト獣で3ターン目に1点入ることで、4ターン目にリーサルに向かいながら盾を攻撃し、トリガーとしての《ミラミス》の価値を下げるようにした。

ただし、そこで裏目になるのが《アルカディア・スパーク》の存在である。

ただ、ここに関しても、付け入る隙がある。

②守備面を《ニューゲイズ》に依存している問題である。
言わずもがな、盾に《アルカディア・スパーク》があろうと、《ニューゲイズ》が引けていなければ、盤面を処理することは叶わない。

また、《ニューゲイズ》はなんでもできる万能クリーチャーに見えるが、よく考えるとそうでもない。

まず、盤面を処理しながらブロッカーを立てられない
《ニューゲイズ》の盤面処理能力は目を見張るものがあり、単体でも最大で5面処理が可能だが、実はその際に同時に《ジャンヌミゼル裏面》を立てることができない。
つまり、盾を割り切っておけば、《轟く侵略 レッドゾーン》で《ガイオウバーン裏面》を貫通して普通にリーサルが通るのである。《エクストラ・ホール》と2コス獣でも同様。

また、パワーが11000より高いクリーチャーを処理しづらい。
処理には、龍解した《ガイハート裏面》で殴る必要があり、それには《ガイオウバーン》龍解が必須であるから、こちらの盤面に小型2面が必要である。
つまり《轟く侵略 レッドゾーン》を処理しづらいため、手札に《ボルシャック・ホール》があれば、相手が《ジャンヌミゼル裏面》を出してきても、《勝利のプリンプリン》で貫通できる。
無理やり処理してきても、他2面なら《ガイオウバーン裏面》は残らないため、SAでリーサルとなる。

以上のことから、手札とも相談しながら攻撃プランを組み立てることで、有利主張ができるくらいに序盤のリーサルが通りやすい対面だと考えている。

ワンパンミラミス……? そんなの10%だし、ハズレもあるんだから笑 大丈夫だって笑


【5cニュゲ】(ミラミス不採用) 微有利

最近あまり見ないが、前述の②の《ニューゲイズ》の話からも、序盤のリーサルが通りやすい。

ただし、《ジャック・アルカディアス》や《デッドブラッキオ》が採用されているため、高パワーのレッドゾーンたちが簡単に処理されてしまう点で、完全に有利とは言えないと考える。

【サソリス】 有利

もはやあまり言うこともないが、《ボルシャック・ホール》で守りの要である《ユリア・マティーナ》を突破しながら攻撃できてしまう点で有利主張したい。

ただし、有利だからといって、100%の勝ちを狙いにいくのは、かえって勝率を落とすことに繋がるだろう。
具体的には、《ボルホ》からの《アンタッチャブル》展開である。
再度《ミランダ》から《ユリア・マティーナ》の展開、《ポアロパゴス》建設からの《オチャッピィ》による受け、はたまた《ラグマトックス》など、わりと裏目は多い。

相手はジャスキルで十分苦しがってくれるので、打点が揃ったら《エウルブッカ》を恐れず、殴りに行きたい。

【メカオー】 微不利〜不利

《スパルタンJ》がきつい。
一応、がんばって《レッドゾーン》で除去するほか、《ボルホ》《プリン》で止める方法もあるが、《マーキュリー》や《ミニロボ1号》で簡単に瓦解し、また《レーザリオン》も小型ブロッカーが処理できなくなるため、結構きつい。

《トップギア》からの早期の《レッドゾーン》侵略や、《ターボ3》によるリソース力で押し切れれば勝てるが、なかなか厳しい。ただ、次の【ゼロフェニ】よりはまだマシ、といった印象。

【ゼロフェニ】 不利

採用されているカードほぼ全てがきつい。
特に《ヴェイダー》を処理する手段が《レッドゾーン》か《勝利のガイアールカイザー》しかなく、早期に着地されるとリソース勝負も叶わなくなり、まず勝てない。

《ジャック・アルカディアス》について、このカードの強さの大半は、トリガーで踏ませた次のターンのスレイヤー除去にある。逆に言えば、リーサル時にはコストの高いクリーチャーでケアすることが可能であり、トリガーとしては心許ない。

よって、序盤に踏まないためにも、《レッドゾーン》による序盤のトリプルブレイクは避けるべきだと考える。
理想は《レッドゾーンZ》&《ターボ3》か。
この2点が通れば、不利対面といえど、だいぶ優勢に進められる可能性が高く、このあたりが攻略の鍵だと考えている。

その他

【天門】 不利
【武者】 微不利
【ワラシベイベー】 有利

こうして挙げていくと不利対面が多いが、常に使用者の多い【5c】系統に有利が取れているため、思うよりレートは上がりやすかった。

また、不利な対面にも、《トップギア》からの上振れで破壊できてしまう爆発力があるため、言うほど立ち位置は悪くなかった。


環境と終盤の取り組み

【5c】系統は常に多く、時点を【サソリス】、【メカオー】、【ゼロフェニ】、【レッドゾーン】が順番に数を増減しているような環境であった。
カードパワーのインフレによるものなのか、それぞれのマッチング相性は如実で、いくら成熟したプレイング技術があろうと、一つのデッキで毎日勝つのは難しい環境であった、と思う。


前日まで

デッキは、使用率の高い【5cミラミス】に有利がつくと判断し、また慣れているということもあり、【レッドゾーン】を前寄せにして握ることにした。

前述の通り、不利めな対面はあるものの、巷では立ち位置が悪いとされておりミラーも少なく、意外と快適に戦うことができた。

9月10日夜 1700到達

その後、2連勝してレートは1716へ。
この辺りから、1位を見据え始めた。
このときの1位は1745の方であり、ここから5〜6連勝すればいい算段である。

ただ、いま捲っても、抜き返されるだけのように感じ、前日までは17台を維持し、最終日に一気に勝負をかけようと考えた。

ただ一つネックだったのは、仕事の関係で14日、15日ともに忙しく、潜る時間をあまり取れないところだった。
そのため、上振れに期待することにした。

最終1位を取るからには、ただでさえ相当な上振れが必要なように思える。今日は「自分の日」と思えるくらいの。

期待したのは、先攻の上振れ、手札の上振れはもちろん、対面の上振れもであった。

よって、17台をキープし、最終日夜に【5c】か【サソリス】に5〜6連勝して1位を捲るといったザル勘定で、最終日を迎えることにした。


最終日前々日の13日、【メカオー】や【ゼロフェニ】とのマッチングが半数を占め、一時は16台までレートが下落した。盛り返そうにも不利対面とのマッチングやはり多く、なんかうちのリーダー(メカオー使い)にもマッチングし、ボコられてしまった。その後なんとか17台に戻すことはできたが、それ以上は望まず、次の日も朝が早かったので寝ることにした。
正直もう少し盛っておきたかったが、相性的にも厳しいことは目に見えていた。また、【メカオー】や【ゼロフェニ】が増えるということは、明日以降【サソリス】が徐々に増えだす前兆に思え、期待半分不安半分であった。

前日14日、【黒単】、【5cミラミス】×2、【サソリス】に4連勝して1720まで盛り返すことができた。時間がない中だったので、欲張らず、この日は4試合で終了とした。マッチングはまあまあ理想的で、この流れが明日も来れば……と願った。

深夜一方に抜かれ、5位で最終日を迎えた

最終日

仕事を終えて帰宅し、夕方から潜り始める。この時1位は1750を超えており、1720スタートの私に要求されるのは、6〜7連勝であった。
ただ、前々日に【メカオー】や【ゼロフェニ】が多かったことを考えると、【サソリス】が増え出していることも十分に考えられた。また、安定感の塊である【サソリス】に最終日を託すプレイヤーも多いだろう。
いけなくはなさそう、といった気持ちで「対戦開始」ボタンを押した。


1戦目 【サソリス】 先攻
こちらの引きも良く、勝ち。
お相手の方も高レートだったため、レートは1726に。
この調子でいければ…!


2戦目 【ミラー】 後攻
当たりたくないマッチング。しかも後攻。
さらにお相手に先2《トップギア》を出される。
こちらは《グレンニャー》スタート。
手札は4コストバイクも《レッドゾーンZ》も無く、弱め。
お相手も3ターン目は《クロック》を出して終了、下バイクが引けていない様子だった。
返しのターン、再度《グレンニャー》を展開するものの、有効なカードは引けず。

かなり迷ったが、次ターン4コスバイクを引ければリーサル打点がある点、相手が《レッドゾーン》で盤面を処理しながら盾に来たときの《クロック》が有効なトリガー(逆リーサルの打点)となる点から、《グレンニャー》で1点入った。《吸い込む》だけはまずい…と思いながら…

《吸い込む》で《レッドゾーン》を回収される。「下バイクなかったか!?」と期待するものの、《ザ・ゼット》から《レッドゾーンZ》、《レッドゾーン》と侵略され、またこちらの盾にはトリガーがなく、貫通されてしまう。負け。

トリガーを削っている構築だから仕方がない…けどなぁ😇

暗雲立ち込める……


3戦目 【5cミラミス】 後攻
連続後攻で嫌な予感がしたが、手札は割と良かった。
お相手は2ターン目に《ライフ》を打ってきたものの、白と青は埋まらず、また3ターン目の動きはなかった。

こちらも3ターン目にプレイできるカードはなかったが、手札は非常に強く、次のターンにリーサルに向かえるように、《グレンニャー》で1点入った。


ヴィルヘルム1択

😇

盤面除去&ランデス&マナ加速。
綺麗に5色揃い、7マナ、《ニューゲイズ》。

そのままノートリで4キルされ、レートは1706まで落ちてしまった。

リスクがあるのは勿論わかっているし、確率上仕方のないことだとはわかってはいるが……。


4戦目 【5cミラミス】 後攻
3連後攻。なんだかもうダメな気がしてきた。

ゲームは、お相手が《ライフ》→《フェニックスライフ》と動く展開。

こちらは《トップギア》と《ザ・ゼット》、《レッドゾーンZ》、《ターボ3》が引けていた。

《ターボ3》ドロー後

《フェニックスライフ》で埋められた盾を焼きつつ、2点。トリガーはなし。相手の盾は残り3枚。

引いた手札は《クロック》とレッドゾーン2種だった。次ターントップで4コストバイクが引ければ良いのだが…。

お相手は返しのターンでマナを5色揃え、《フェアリーミラクル》と《ピクシーライフ》を唱え、一気に8マナまで到達する。

下バイクが欲しい……、が、

こちらのターン、トップで下バイクは弾けず。
仕方なく《ターボ3》に《レッドゾーン》を侵略し、リーサルへ。

トリプルブレイク!

《ミラミス》は受け札にならないこともあるし、《アルカディア・スパーク》なら《レッドゾーン》が処理できないから、トップ《ボルホ》で貫通も狙える…!

が、


その後どうなったかは、言わずともお分かりかと思う。


なお、この後、「ミラーでノートリで逆リーサル」、「ワンパン《ミラミス》」、「盾に《アルカディアスパーク》×2 & 《ミラミス》」がもう一試合ずつあって、本当になにかの呪いかと思った。

最後、レートはいくつになったか覚えていないが、有利なはずの【サソリス】に良くない殴り方をして負け、《ファンクション》が引けずにチャンスだった【メカオー】にも雑なプレイをして負けたあたりで、潜るのをやめてしまった。

マッチングは正直完璧で、十分に有利な対面を引けていただけに、本当に残念な結果となってしまった。

勿論、全て運負けとは言えないし、そもそもデュエプレはそういうゲームだと分かってはいる。

そして、【レッドゾーン】は特にそういうデッキで、安定したリーサルを取りたいなら【サソリス】や【メカオー】を使うべきだ。【レッドゾーン】で走ることを選択した時点で、受け入れなくてはならないことも重々理解できる。

ただ、ちょっとついてなさすぎた。
そして、それに惑わされてプレイも乱れた。

自分の未熟さに反省するばかりのシーズンだった。




ただ、何回ワンパンミラミスされようが、絶対にあの1点は行かなくてはならない。
悔しいという思いはあるが、後悔はない。


おわりに

以上になります。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

ちなみに一つ前のシーズンの最終日は先手後手が16-32という後手地獄が発生し、今回同様大変に参ってしまいました。次のシーズンこそ、この呪いが解けることを祈っています…。

前期の使用リスト
《ジャックアルカディアス》大流行で、トップギアを採用したくなかった
ただ、《コダマンマ》4投はやりすぎたかもしれない
最高1684まででした

それではまた、なにかありましたら書こうと思います。
ありがとうございました。



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