1-1-3-2 核の構造とはたらき

こんにちは。いろはです。今回は核についてです。

真核細胞は、通常核を1つ持っています。形は球形、楕円形など種類があります。大きさは細胞ごとに異なりますが、直径5μm前後のものが多いです。

核の構造

核の最外層を核膜といい、二重生体膜です。核膜の表面には核膜孔という多数の穴があいています。核膜孔では二重生体膜は互いに繋がっています(核の「表面」にあたる部分は意地でも親水性の部分で構成されています)。核膜孔を通して、タンパク質やRNAのやり取りを行います。核膜の外膜の一部は、小胞体(後の記事にて)の膜に繋がっています。
核の内部は核液で満たされており、その中に染色体核小体があります。核小体はリボソームRNA(後の記事にて)などの合成の場です。

染色体の構造

真核細胞の染色体は、複雑な構造をとっています。まず、DNAがヒストンと呼ばれるタンパク質に巻き付いた基本構造をヌクレオソームと呼びます。このヌクレオソームが繋がった繊維状の構造をクロマチン繊維と呼びます。このクロマチン繊維は折りたたまれて凝集され、その凝集されたものがさらに骨格タンパク質によって折りたたまれます。細胞分裂が始まるとさらに凝縮され、光学顕微鏡で観察できる棒状の染色体となります。


核のはたらき

核は遺伝情報の保存の場です。遺伝情報はDNA塩基配列として収められています。細胞の活動は遺伝情報に支配され、その結果生物のからだ全体を支配することになります。

今回はここまで。次回はミトコンドリアです。

いろは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?