小胞体

こんにちは。いろはです。
今回は小胞体についてです。

小胞体は真核細胞のみに存在し、電子顕微鏡ではじめて観察できる構造です。
一重の生体膜からなっていて、袋状または管状の形をとっています。これらはつながりあい、細胞質基質に広がっています。また、小胞体膜の一部は核膜と繋がっています。小胞体の表面にリボソームが付着している領域を粗面小胞体、付着していない領域を滑面小胞体といいます。粗面小胞体と滑面小胞体は互いに繋がっています。

粗面小胞体では、リボソームで合成されるタンパク質を膜を通過させて内部に取り込みます。取り込まれたタンパク質は小胞体内を移動し、小胞体から分離する小胞に包まれ、ゴルジ体などに移動します。
滑面小胞体内には様々な酵素が存在し、脂肪細胞では脂質の合成、肝細胞では毒素の解毒など、細胞の種類によって数々の役割を果たします。また、細胞内のCa2+(カルシウムイオン)の濃度調節に関わっています。特に筋繊維では、筋収縮にCa2+が必須であり、特殊化した筋小胞体が発達しています。

次回はゴルジ体についてです。
いろは。

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