1-1-3-3-2 葉緑体

こんにちは。いろはです。今回は葉緑体についてになります。

葉緑体は、光エネルギーを変換して化学エネルギーを合成する細胞小器官です。ミトコンドリアと同様、核内のDNAとは別の独自のDNAを持ち、体細胞分裂とは別に、独自に分裂して増殖することができます。

構造

植物細胞の葉緑体は、直径5~10μm、厚み2~3μmの凸レンズ型をしています。二重生体膜を持ち、内外膜にはそれぞれいろいろな輸送タンパク質を持っています。

内膜に囲まれた部分には、扁平な袋状の膜構造であるチラコイドが多数存在し、チラコイドがたくさん重なった所をグラナと呼びます。チラコイドの膜には、chlorophyll(緑色)、karoten(オレンジ色)、xanthophyll(黄色)などの光合成色素が含まれています。また、光合成の反応に関与する輸送タンパク質やATPaseが存在します。チラコイドの隙間を満たしている部分はストロマと呼びます。

はたらき

葉緑体は、細胞内で光合成を行う場です。光合成色素が吸収した光エネルギーは、様々な反応を経て、最終的にATPaseによって化学エネルギーに変換されます。このエネルギーを利用し、ストロマで有機物が合成されます。(詳しくは同化・光合成にて)

色素体

葉緑体は原色素体という構造体に由来し、原色素体からは葉緑体以外にも様々な色素体が分化します。

アミロプラスト(amyloplast):デンプンの貯蔵
葉緑体(chloroplast):光合成
エチオプラスト(前葉緑体、etioplast):まだ光に当たっていない時の葉緑体
エライオプラスト(elaioplast):脂質の貯蔵
有色体(chromoplast):色素の合成と貯蔵
karotenやxanthophyllを含み、赤やオレンジ色の花弁や果実の細胞に存在する。
白色体(leucoplast):モノテルペンの合成
種子植物の根、地下茎、種子に存在する

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?