リーディングライブ「同窓会」10日・11日感想(前半)

こんにちは!中田祐矢さんのファンです。

ブロードウェイ・バウンズさん主催リーディングライブ「同窓会」
10日・11日ともに夜公演見てきました!

中田祐矢さんのファンなのでSideMも通らせていただいていますし、そして当然スタレボを愛しているし、あとテニプリで育ちました。
まあつまりそういうことです。
そういうことです。

せっかくなので見られなかったおともだちのために、内容を説明しつつ感想を書くわよ!


真相のネタバレはしませんが、誰が被害者になるのか、途中までの話はガッツリ書くので、もう見た方、見てないけどどんな話かわからないと不安で見たくない! と言った方以外は見ないようにしてください。

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「同窓会」は、長野にある高級ホテルで開催された同窓会、そこで起こった殺人事件をめぐるミステリ仕立ての朗読劇。
8年前に卒業した、とある高校の同級生たちを集めた同窓会で、その主催者である岡本が殺される。
何者かによって毒を盛られた彼は、大企業「ネオングループ」の御曹司だった。
金にものを言わせて人の気を引こうとしたり、苛烈な性格で秘書である野呂に辛くあたったりする岡本は、友人たちから慕われるというより、むしろ恐れられていた。
この同窓会に参加したクラスメイトたちは11人。その中の誰もが、岡本を殺すに値するであろうなんらかの動機を抱いていたのだ……

そして殺人事件と時を同じくして、もう一つの事件が発生していた。
それは、ホテルの金庫に保管されていた顧客名簿を、何者かが動かしたというもの。
ホテルの支配人である冷水は、その犯人を探るべく私立探偵を雇っていた。
やってきたのは探偵の鍋島と助手の信玄。世間知らずな鍋島とお調子者の信玄に一同は頼りなげな目を向けるが……

という雰囲気のあらすじです。
(割と本気で書いてしまった)(職業病だぜ)
元々ミステリが好きなのと、あと普通にミステリが好きな以上に近頃マーダーミステリというアドリブ推理ロールプレイングゲーム(端的に言うとそういう表現が一番近い)にハマっていることがあって余計に「好きな声優さんのミステリが見られる!」というのが嬉しい心持ちでありました。
(参考:マーダーミステリとは https://ikusa.jp/2020090311843/ )

声優キャスト5名の他に、俳優キャスト5名というなかなか豪華な舞台で、見応えのある作品だったと思います。

中田さんのファンなので中田さんのことを中心に書きますね。
中田さんは10日が探偵・鍋島役。11日のほうは岡本の秘書・野呂。

まあキャスト見た時思いましたよね、11日犯人だろうなって。ガハハ。
真相は自分の目で確かみてください。

まず探偵の鍋島カメジロウさんと助手の信玄さんは従兄弟同士で、探偵をしていない時は主に農家をしています。
一度は東京に出てIT会社で働いていたけれど、都会に馴染めず帰って信玄のところに転がり込んだカメジロウ。
そんなカメジロウに農業を教えつつ、助手として探偵のことを教わる信玄。
そう、これは探偵助手バディです!
(わたしは近頃「フタリソウサ」というバディ探偵TRPGをよくプレイしているので探偵のバディに敏感なのである!)(参考 フタリソウサ https://www.amazon.co.jp/dp/4775317016 )

探偵としての勘の良さを持ちながらどこか純朴なカメジロウと、推理はからっきしだけど明るく人懐こい信玄はとても良いバディでした。ありがとうございます。
10日は笹翼さんが信玄、11日は汐谷さんカメジロウで古畑さん信玄でした。
このキャスティングを見ればカメジロウさんがどれだけ純朴で人の良いキャラなのかよくおわかりいただけると思います。

(それにしてもカメジロウさんがなんで農家やってるのかはわかったけどなんで探偵なのかは語られませんでした。残念だなー。そのうちシリーズ化して語られたりするのかなー)

まずは刑事のワタナベさんが事件の概要や、解決までホテルを出てはならないということを語り、騒然となる一同。
早く帰らなきゃいけないのに!と騒ぐ参加者のなか、秘書の野呂だけが「誰が坊っちゃんを!」と嘆きます。
岡本を「坊っちゃん」と呼び、虐げられ、それでも盲目的なまでに仕える野呂。
ちなみに最初把握できてなかったんですが野呂もクラスメイトの一人です。
10日のキャストはバレッタさん。

クラスメイトたちはそんな野呂に対して、あれだけ岡本に酷く扱われていたのだからお前が犯人なんじゃないか、と責め立てます。

11日の中田さんが野呂さんだったんですが、10日がバレッタさんだけあってギャップがすごくて……
その上丸眼鏡で現れたのでオタクは死んだ。楽しい人生だった。
立ち姿がねえ……美しいんですねえ……
基本的に全員白いスタンドカラーのシャツで、ボトムスは各々違うという感じの衣装でして、中田さんは10日と11日で思い切りシルエットを変えてきていて、10日ももちろんよかったんですが11日のゆるっとしたシルエットがキャラクターと相まってものすごく綺麗でね……

身体は大きいけど気が弱い、といった雰囲気のバレッタさんに対して、いかにも細くてか弱そうな中田さん、どちらも最高でした。二人とも岡本役の古畑さん及び笹さんにめちゃくちゃ虐げられていました。

同窓会に集った人々の歪な人間関係がわかってくるとともに、事件の争点となるのはコテージの前に落ちていたハンカチの持ち主、という話になります。
探偵・鍋島カメジロウがこのホテルに到着したときにこのハンカチを見つけていて、昨夜降ったゲリラ豪雨のタイミングから、落とされたのは夜20時に違いない、となるのですがこういう推理を当然のように話す、というシーンは探偵らしくていいですよね。
デュパン然り、ホームズ然り、僅かな状況証拠からその奥の真実を導き出すのを登場シーンに持ってくるというのは、探偵としての力量を読者や視聴者に印象づけるクラシックな手だなあとしみじみ思いました。
(めちゃくちゃ細かいことですけどこのシーン、ハンカチを主語にして「落としたのは」っていうとおかしいので、「落とされたのは」だよなあ、とか思っていました)(細かいところを気にしてしまうぼくの悪い癖です)

癖といえば、前述の「フタリソウサ」には異常な癖っていうシステムがあって探偵がことあるごとに変な癖を発揮する……モルグ街で言うところのビザルリー(奇癖)的なやつなんですけど、カメジロウさんはそういうのあるのかなあと思ったら特にありませんでした。
ちょっと残念、などと思いながらよくよく思い出すとたびたび信玄さんに「シャラップ!」と言って黙らせていたのでそれがそうなのかもしれない。
異常な癖、設定するとキャラ立ちしますよね。金田一耕助の髪を掻きむしる動作とか。
かわいいキャラには癖をつけろとよく創作ノウハウ的なやつにも書いてあります。

事件をさぐるべくハンカチの落とし主を探すもののそこに刺繍された「K」のイニシャルに該当する者は同窓会に来ていない……おまけに、この場にいるのは死んだ岡本を抜いた9名で、同窓会の出席簿に記されているのは11名。ここにいないもう1名の女性は、ホテルの支配人冷水によると夜中に一人でチェックインしたのだという。
(名前を忘れてしまった!マカベさんだっけ!)
ではその一人が犯人なのだろうか? 彼女は今どこへ……?

というあたりで、刑事のワタナベさんが一旦退場。
また細かいアレで申し訳ないんですけどワタナベさん、カメジロウさん登場時の「確か捜査一課の……」あたりのやりとりが思わせぶりかつどういう因果関係で会話が成り立っているのかよくわからず若干混乱しました。
(「確か捜査一課の人ですよね?」に対して「一課の人間は出払っていて自分がきた、だが自分も昔は捜査一課だった」はやりとりとしておかしいので……「確か捜査二課の」なら通じると思うのですが)

とはいえ役者の永井さんがめちゃくちゃ素敵だったので(アフタートークの司会も永井さんで大変気さくかつスムーズで楽しい回しをしてくださったのでオタクは頭が上がらないのである!)、もっと出番あってもよかったのに! かつワタナベさんの昔の話気になるな! などと思いました。

そして刑事さん不在の中、不安でいっぱいになる一同。
それをカメジロウさんたちがまとめ、一人ずつ話を聞くことになります。

一人目は秘書の野呂さん。
岡本にはノロテツと蔑称で呼ばれていた彼ですが、信玄が同じように呼ぶと怒りを見せる。
この辺りで、岡本には虐げられていながらも特別な存在だったんだなあと伝わりました。
各々のお好きなキャストさんの姿で想像してみてください。
ここの野呂さん信玄さんのやりとりはアドリブが多くて特に面白かったです。
サッカーチームで補欠だったという野呂さんに「その肩幅じゃな……」「肩幅関係ないでしょ!」(バレッタさん)、「そんな細っこくちゃな」「……」(中田さん)
あなたに紹介されなくとも女性には苦労してませんから!という中田・野呂さんに対して「ですよね……」という古畑・信玄さん、など(会場中が「ですよね……」になった)

そして次はクラスメイトの一人、市川さん(名前合ってる!?俳優キャストの方の役です)

というところで換気タイム!!!と元気よく信玄さんが第四の壁を破って休憩。
信玄さん、こういうところの自由さがとても楽しそうで素敵でした。

以上、ひとまず前半。
後半はまた後日。すごかったからここまで読んで気になった人は配信見て欲しいな、本当に。

色々思い出しながら書いてるんですが、話の順序などは若干前後しているかもしれないのでご了承ください!

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