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【自然は最高の教材】魚は切り身で泳いでないし、ダイコンの葉っぱは長いことを知らない子がいる今、必要な保育。


子どもたちの育ちには自然は欠かすことができない大切な環境です。生えてる葉っぱと落ち葉では触った感じも全く違い、そこから生命を感じることができます。今の時期は青々と木が育ち、新芽がどんどん出てきます。満足に外に出られない状況ではありますが、ちょっとしたお散歩で自然に触れてみませんか?

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いつもご支援や応援のお言葉、ありがとうございます!
一つひとつ大切に読ませていただいております。
活動へのご理解、ご協力いただきいつも本当にありがとうございます。


さて本題です!!


押し花でキーホルダー制作!

先日、訪問支援をさせて頂いているお子さんの保育をしてまいりました。
先週は近くの公園にお散歩をし、落ちていた葉っぱやキレイめなお花を拾い、押し花を作っていました!

(う~ん…正解は分かりませんが、私自身の感覚では、まだ生えている草花を抜いてしまうことに少し抵抗があり、できるだけ自然に落ちたものを教材にpickupすることが多いです。)

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押し花をどうしようかと調べていると、押し花をレジンでキーホルダーにしていた写真を見つけ「これがやりたい!」ということで…

今週は作った押し花をUV LEDを持参し、レジンにして閉じ込めるという作業をしました♪

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レジン液はできるだけ匂いもなく、害の少ないものを選んで使用しました。

温める前のレジン液の様子を観察し、においを嗅いで「くさ~い」と言い笑

UVで温めると固まる様子や、温めた後の熱さ、固まったときの固さを実際に触って観察をしました。

五感全てで経験をするという生の経験はこの時期とても大切ですねっ!

このような経験が、大きくなったとき何かの形でアイディアや選択肢としてお子さんの中に残るといいなぁと思っています!

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できることは何でもやってみよう!

理由をつけてやらないことよりも、できる方法を考えてみよう!

そんな保育がいろはの保育の基本です(^^)

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見立てと課題のバランス


でもねでもね、やればいいってものでもないんですよ。笑
絶対に子どもに”できなかった”という経験をさせてはだめなのです

その為にはよく子どもたちを観察し「これはできるだろう」見立てを立てることが必要です。子どもが”できなかった”と思うのは、大人の与えた課題やチャレンジした課題が難しすぎるということが問題です。

課題が難しすぎたのか、まず見立てを間違えていたのか…まずは観察をしっかりしましょう!


特に、今回のようにレジン液を使用し、UVライトで温めることで熱(熱さ)が発生し、子どもにとっては正直危険と思われ、なかなか保育士が責任を負って手を出しにくい部分です。ここで子どもが火傷をしてしまったら、もうその活動はできない、やらない方がよかった。という結論になってしまいます。

きっとそのお子さんもレジンや、もしかしたら押し花も嫌いになってしまうかもしれません。

これをいかに「楽しかった!やってよかった!」で終わらせることができるのかが、保育士の見立てる力と子どもにどこをやってもらい、どこをこちらでやるべきかという線引きをうまくできるかが大切です。

でも、全てが安心・安全過ぎても、子どもは実際の危険さを知らずに経験を積んでしまします。本当の危険を知らぬまま大きくなった場合、ケガも大きくなってしまいます。難しいのはそのバランスです。


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例えば、「火は熱いから触ってはいけない」というのはみんな知っていますが、どれぐらい熱いのか、子どもたちは知りません。

もし、焚火を近く感じた経験がある子で火の温かさを知っていたら、絶対コンロの火を触ろうとはしないはずです。

本物の熱さを知らない子が、ガスコンロの火に手を出そうとします。
それが大やけどに繋がります。


実践例:調理実習

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私が幼稚園勤務をしているときは、夏野菜・冬野菜を育て収穫の時期になると毎週のように調理をしていました。

野菜を 収穫→洗う→包丁で切る→お鍋に入れる

までは子どもたちの仕事です。対象児は4歳以上で、包丁は本物を使用し、子どもが握った手の上から大人が手を握り、一緒に野菜を切りました。
ニンジンやダイコンのような固い野菜が包丁によって切れることで、包丁の危険さも学ぶことができます。

お鍋に入れた野菜を教員が炒めたり、煮たりして子どもたちはお鍋から匂う匂いを感じ、ガスコンロの熱を感じます。そして熱することにより変わってくる野菜の様子を観察します。

そしていい匂いでお腹が鳴ったころ、
お昼の時間に一緒に調理した野菜を頂きます。

すると不思議なことに野菜を食べれなかった子たちが、自分から一口づつ野菜を食べ始めます。


まとめ

便利な世の中、カット野菜が自宅に届き、魚が切り身で売ってる時代です。

今を生きる子どもたちはその大人の当たり前を知りません。

魚は切り身で泳いでないし、ダイコンの葉っぱは長いことを知らない子がいるのです!笑

当たり前のようで知らないことを一つづつ経験する、それが幼児教育の原点ではないかと思います。

これから来るであろう『懐かしい未来』の保育こそが、いろはが目指す保育でもあります。


どうか皆様、施設設立に向けてご支援、応援をお願い致します。

https://readyfor.jp/projects/irohakids

駆け出し企業にご支援お待ちしております!!