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『目に映るもの』

寝室(2階)の窓から、隣家の屋根が見える。
視線を感じ、ふとそちらを見ると、
三角屋根のてっぺんに、大きな鳥が鎮座していた。

とても凛々しく美しい鳥が、
私を、じーっと見つめている。
私も、じーっと見つめてみる。

鷹、かな?

羽は主に茶色。
足は白いドロワーズを履いたみたいにポワっと膨らみがあり、
クチバシと足は黄色だった。

じーーーー。

逃げる様子なし。
写メりたいのにスマホが手元にない。

じーーーー。

とても優しい眼差しだわ。
そんなに見つめないでくれ。

じーーーー。

スマホ取ってきていい?
写真撮ってもいい?

じーーーー。

よし、ちょっと取ってくるね。と、
リビングへ向かうと同時に飛び立っていきました。

特にオチはないんだが、
最近は、美しく珍しい色合いの蝶々や、
生まれて間もない小さなカマキリなど、
おっ?と思う生き物に出会う。

空や緑、動植物たちの、美しい命。

田舎にいた頃には当たり前だったけれど、
この東京の空の下では貴重な出会いであり、
フワッと温かい気持ちになる。

そんな、有り難い日々です。


では、私でした。

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