須賀川市の高校生たちがMIT App Inventorを使ってはじめてアプリを作ってみた!【須賀川ワガママLab2023#01】
福島県須賀川市で、新たな取り組みがはじまりました。自分の想いやアイディアで、須賀川市で暮らす人たちの困りごとを解決する経験ができる中学生と高校生のみなさん向けのプログラム「須賀川ワガママLab」です。
須賀川ワガママLabでは、須賀川市にゆかりのある若者の皆さんと一緒に”地域で暮らす人たちのワガママを叶えるアプリをつくる挑戦”を通じて、地域に変化を起こすきっかけをつくりたいと考えています。
本記事は、2023年6月24日に実施したワークショップについて、ワガママLabテクニカルアシスタントの武居がレポートしていきます。
▼説明会のレポートはこちら
ワガママLabを知ったきっかけは?
初めてのワークショップは、須賀川のワークスペース「palette」で行いました。
須賀川ワガママLabは須賀川市に住んでいる、または通学している中高生を対象に実施しています。
もともと知り合い、友達同士で参加してくれた子もいましたが、今日が初対面!という子も。新しいつながりができることもワガママLabの魅力です。
ワガママLabを知ったきっかけを聞くと…
などなど。様々なきっかけで参加してくれているようでした。
仲間たちと一緒に活動していくなかで、参加して良かった!と思うワガママLabになるといいなと思います。
アプリを作ってできることは?
最初にプログラミングについてのイメージを教えてもらいました。
このレポートを書いている私自身、MIT App Inventorに出会う前まで、プログラミングは自分と遠いものだというイメージを持っていました。しかし、MIT App Inventorに触れてから、プログラミングをもっと近いものに感じるようになりました。
参加した学生のみなさんも、ワガママLabを通して、プログラミングは自分でもできる、楽しいものというイメージに変わったら嬉しいです。
次に、説明会でも話があった、なぜアプリを作るのかということを復習しました。
世界の人口は約80億4,500万人、世界で流通しているスマートフォンの数は84億8,723万契約です。
スマートフォンは世界中のほとんどの人が所有している万能ツールとなっていて、アプリを作ることで、誰かの困っていることを直接解決することができます。
今の時代、”子ども”と呼ばれる世代でも、簡単にアプリを作れるようになっています。見知らぬ人の抱えている問題から、自分のすぐ側にいる人の抱えている問題まで、あらゆる困りごとを、自分の力で直に解決できるのがアプリ作りの良さだと感じています。
基本的な操作でアプリを作ってみよう!
まずは、MIT APP Inventorにアクセスする環境を整えます。下記の4点さえ整えば、誰でもMIT APP Inventorを使ってアプリをつくることができます。
環境が整ったら、いよいよアプリを作っていきます!
最初は、スマートフォンアプリにおしゃべりさせてみよう!という目標のもと、「ボタンを押すと、通知が表示されて、文章を読み上げる」アプリを作りました。
説明を聞いて、ボタンを画面に表示させます。
ボタンをドラッグして画面にボタン機能を追加するのも最初は一苦労ですが、スマートフォンに入ったボタンを実際に押せるようになると、嬉しそうな表情をしていました。
テクニカルチームがサポートをしながら、機能を追加して、ブロック画面でブロックをつなげていき、ボタンを押すと「こんにちは」や英語で「Hello」としゃべるアプリができました。
しゃべる言葉を自由に変え始めている子もいて、会場内で色々な言葉がスマートフォンから聞こえていました!教えたことをすぐに応用して新しいものを作ろうとする探求心の強さに驚かされました。
自分で考えたおはなしを話すアプリを作る!
次に、「いつ・だれが・どこに・どうした」のある、おはなしを話すアプリを作りました。
最初に作ったアプリを参考にして、試行錯誤しながら作り、4つのボタンを押すことでおはなしを話すアプリができました。
おはなしは自由に決めてよかったので、みんなオリジナルな話を考えて、それぞれの個性が発揮されるアプリになりました。
須賀川市の観光客のためのアプリを作ろう!
最後に、初めて須賀川市を訪れる観光客に役立つアプリを作りました。
新たにレクチャーした、Webページを呼び出す機能と、これまで作ったアプリの機能をもとに作っていきます。
まずは、どんな観光客に使ってほしいかを具体的にしていきます。
どこから来る観光客なのか、どうやって来るのかなど、観光客という大きなイメージを細かくして考えていきます。
次に、アプリに機能を追加します。「想定する観光客に役立つものはなんだろう」「須賀川で暮らしている立場としておすすめしたいものは?」ということを考えることで、観光客にとって役立ち、自分にしか作れないアプリができます。
みんなアプリ作りに熱中していて、「うまくできない」「もっとこうしたらいいんじゃないか」と試行錯誤を繰り返している様子でした。
私はこの試行錯誤がアプリ作りの醍醐味だと思っていて、悩んで工夫すればするほど、思った通りのアプリができたときに嬉しくなります。このクセになる面白さをみんな少しでも感じてくれたのではないかなと思います。
最後に、作ったアプリを発表してもらいました!
外国人観光客のためのアプリを考えた人は複数いましたが、翻訳サイトを入れたり、Welcome to Sukagawa!としゃべるようにしたりするなど、異なった視点からそれぞれ素敵なアプリができていました。
実際やってみてどうだった?
最後に今日の感想を聞きました。
運営スタッフからも、「今後、どんな人に向けて、どんなアプリを創っていくのか楽しみ」という声がありました。
最初は不安そうな顔をしていた子も、実際に手を動かしてアプリを作り始めると夢中になっていて、手元のスマートフォンで思った通りに動くと、「できた!」と喜んでいるのが印象的でした。
MIT App Inventorの沼にハマっている私としては、一緒に夢中になってアプリを作る仲間が増えた気がして嬉しかったです。
第2回ワークショップは7月19日に開催されます。第1回に参加できなかった方に向けて、フォローアップ講座も行う予定です。途中からの参加もできますので、ご興味のある対象の学生の皆さんはぜひお問い合わせください。
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ワガママLabのwebページ