ここはどこって考えてこわい 高速道路のまんなかでわらう
「透明な気持ちのままで生きれたらたぶんわたしはここに居ないね」
亜麻色の髪の乙女を歌う 禿げた男のために注がれた麦酒
これまでの灯りを一つずつ数えて 一杯の珈琲では足りないね
紫陽花の花びらじゃない方をつまみ 梅雨明け宣言するおかん
こころの中で腕を組み この先は誰の為にも生きません。 もう
応募資格:貴方様に心が無い事 株式会社ニンゲン
わたくしの一皮の下側を知るシャンプーは昼寝をしている
昨日の続きはいりません 眠るための生きるための鍵を探す
カラカラの喉をポーチにしまいこみ 上海色の口紅をひく
一度目の愛の何かがたった今届いた 心に寂しさが沁む
傷ついている気づいている政治家といじめられっ子が交差する
若草を食んでいける者同士 静かな星の下で乾杯
今朝干した布団の上で大嘘が夕陽を吸って膨らんでいた
精神が垂れていくのを止める薬をください 31歳
人間は空を飛べないから良いね 秋の顛末を知るとんぼが言う