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散歩道のひとこま“思い出の場所”


どこよ、ここ。
って思うでしょ?

有楽町駅の近くにある、レストランとかが入ってたテナントビルなんだけど。

もう、もぬけの殻になってました。

たまたま、仕事で外に出て、そのまま直帰だったので近くを通ったんです。

なぜ、ここが“思い出の場所”かというと。

私、大学の卒業式を、この近くにある国際フォーラムでやってて。

で、この辺の土地勘もないものだから、近くにあるこのビルに入っていたレストランへゼミの先生とゼミの仲間と駆け込んだんです。

ゼミの先生には、本当によくしていただいて。

何度かもう一度会いたい、というか私の疑問にヒントを欲しいと思ったけど。

20年以上経って、当時の先生の年齢を考えると。
もう、確認をしたくなくて、会いにはいっていません。

ずっと元気にしていらっしゃると、思っていたい。

日本文学を専攻していた私のゼミは、『徒然草』、『方丈記』、『平家物語』等の中世文学を扱っていて。

特に、その文学に反映されている末法思想というか、仏教感が研究対象だったんです。

で、私はというと、中学生の時からCLAMPの『聖伝』とかに影響されて、様々な宗教の本を読み漁っていて。

大学の公募推薦の面接でも、都市風水について延々と語っていて。

宗教に興味津々な学生だったのですが。
(※残念ながら、詳しいとは言えない)

宗教に興味があるから、このゼミを選んだのか、っていうと、そんな理由ではなく。

たまたま、選択授業で先生の授業を履修していて。
夏休み明けのレポート提出日に寝坊して。
授業が終わったチャイムの頃に教室に着いて。

先生に「レポートだけでも受け取ってもらえませんか」と言ったら。

「せっかく来たんだから、出席にしておきましょう」って言ってくれて。

この先生に付いて行こう、と思ったからです。

先生のゼミ生になってからも、「見ていた昼ドラが最終回だったから」って理由とかで度々遅刻していた私ですが。

私の拙い質問にも、丁寧に答えてくれた先生でした。
たまに「それは誰も研究していないから、あなたがやったら?」と言われたけど。

今も元気にしてるかなぁ。
元気にしてるよね。


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