人間国宝ってすごいね…… #歌舞伎 #忍夜恋曲者 #坂東玉三郎
ナウシカ歌舞伎があまりにも面白かったので、違うものも観てみよう!と手っ取り早く配信されてる別の作品をレンタルしました。
ちなみに歌舞伎の配信はこれで観れます。
現在配信されてる演目はこんな感じ。
うーん、正直どれもよく知らないし、どうしようかなぁ、と考えた末にこちらを鑑賞。
平将門、なんとなく知ってるし。
ただ、あらすじを読んでもわかるような、わからないような……
ま、いっか!
■忍夜恋曲者■
とりあえず、何ってね。
おどろおどろしい太鼓の音の盛り上がりと一緒に花道の奈落からスッと現れる傾城如月(滝夜叉姫)。
もう、現れただけで不気味。
何でだろ。
言葉では表しづらいんだけど、出てきただけで不気味なの。
ゾワッと鳥肌が立つような。
動画でこれなんだから、生で観ていた人は確実に怖かったはず。
そこから、しばらく傾城如月(滝夜叉姫)の一人のシーンが続くのですが……
言葉がわからないので、正確な状況はわかりにくかったんですけど。
とりあえずね。
言葉は理解できなくてもね。
人ってあんな中途半端な姿勢を長時間維持できる生き物でしたっけ?
ずっとこれが気になってた。
舞ながら花道からメインステージまで移動しているんだけど、なんて言うのかな。
普通、我々速い踊りって見慣れてるじゃないですか。
細かい脚さばきとかでうぉースゲー!ってなるのはあるじゃないですか。(あれはあれですごいんですけど)
そうじゃなくて。
凄くゆっくり、ゆっくり舞ってるの。
少し反って背中から顔が見える感じでターンとかするんだけど。
その姿勢、どこの筋肉使ったら維持できるの?
みたいな。
ほら、よくモデルさんの撮影で色々なポーズをカメラマンがパシャッ、パシャッ、てとらえてくじゃないですか。
あれをゆっくりじっくり見せられてる感じ。
しかも、視線も、指先の先の動きまでも全て計算され尽くしていて、全く隙がない。
そう、隙がないのよ。
映像って良くも悪くも演者の表情を見せようと寄るじゃない。
実際に舞台を見ていたら見えないような距離で。
だけど、それだけ寄っても全く隙がないの。
多分だけど、“何となく”の部分がないの。
全部、どこを見て、指先のその先までどうポーズをとるか、というのが全部決まっていて、それを全て寸分の狂いもなくやっている、というか。
演じてる、という言葉ではちょっと違和感があるくらい、舞台と客席の間に見えない境界があって。
ありゃ、魔物に違いない。
と、思って名前は知っていた坂東玉三郎さん。歌舞伎知らない私が知ってるくらいだから、さぞ凄い人……とググったら
人間国宝だってよ。
やっぱ魔物だった(確信)。
うん。あれは人じゃない。
あ、あと、衣装がとんでもなくオシャレだった。傾城如月の時のグレイに蜘蛛の巣と紅葉の着物はとんでもなくオシャレだった。
内側が鮮やかな紅でさ。
歌舞伎ファンは毎回あんなのを見ていたらオシャレになるに違いない。うん。
滝夜叉姫の方も可愛かったなー。桃色に金の模様の入った着物で。
そして、尾上松緑さん演じる光圀が出てきてホッとした。
心底ホッとした。
よくわからないけど、光圀の役回りは観客と舞台の内容を橋渡しする感じがする。
特に、傾城如月に「滝夜叉姫か!」ってなったあたりからは本当にわかりやすかった。
光圀がいたから、ストーリーを理解しやすかった。
一気にストーリーも動き出すしね。
とりあえず、今回わかったことは。
人間国宝って凄い。
ってこと。
あと、坂東玉三郎さんを見て、
「平成狸合戦ぽんぽこの玉三郎って坂東玉三郎さんがモデルだったのかな?」
って思ったけど、特にそれを裏付けるものはなかったこと。
そうなんだー。玉三郎って坂東玉三郎さんに似てると思ったんだけどなぁ。
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