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湧き上がった感情こそ正解

2024年7月10日(水)

起こったことをなんでもよいことに解釈をしてみる「ポジティブシンキング」が流行った時代があったかと記憶しています。
生きにくさを感じていた私も、その流行に乗って一生懸命そう考えようと試みました。

更に遡りますが、小学生の頃だったか、アニメでハイジとか赤毛のアンとかをやっていた枠だったと思いますが「ポリアンナ物語」というものがありました。
どんなネガティブな状況も「良かったこと探し」をしてよかったことにしてしまい、周囲の雰囲気すら変えてしまう、そんなお話しだったような…
当時、「そうか、そうやって努力して「良かったこと」を見つけて貫けば幸せになれるのか」と納得させようとする圧力みたいなものを感じました。
違和感もあったのですが、一般的にはそうなのかと無理やり落とし込むような、そんな心のトレーニングをしていた記憶があります。


そんなことを経て、少し前まで私が陥っていたことがあります。
それは、なにか自分にとってネガティブに感じることが起きたとき、その時に自然発生したネガティブな感情を「あ、この感情は良くない」「ポジティブに考えるにはどうすれば?」と自分の自然な感情を「否定」した上でポジティブな感情を「思考」して導き出すということになってしまいました。

これって、二つの意味でちゃんちゃらおかしくて。
一つ目は自分の自然な感情なのにその感情を「自己否定」してしまっていること。
もう一つはポジティブな「感情」を「考え出す」、思考して出てくる感情は最早「感情」ではないということです。


このおかしな状況から抜け出すきっかけは「そんな風にポジティブに考えても私は生きにくい。なぜ?」という疑問からでした。

そして、この「ポジティブシンキング」が一昔前のものになっているあたりを見ても、違和感を覚え始めて別の方法を始めた方も多くいらっしゃるのではないかと思います。

自分の中に「湧きあがった感情」こそ、自分の「自然な感情」、自分の「正解の感情」で、そこを否定するのは自分を否定することになるから「しない」と決めて、「感じ切る」

「感じ切る」ってはじめは苦しくて、逃げたくなったりするのですが、そうやって自分に向き合うことをじっくり進めていくと、少しづつ浮上してきます。
時間はかかりますが、自分に時間をかけることも併せて自分に許可してほしいです。

「今、なんだか苦しい」と感じている方にぜひこのお話が届いてほしいなと思います。

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