「怪物事変14巻」2021/07/03
・「怪物事変」14巻読む
私はまんがが大好きであるが、一方、見る目が無いとも思っていて、これはと思って買ったまんががどんどんイマイチになっていったり、他の人からは駄作扱いになったりする。
これが何かの証明になるとは思わないけど、実家の本棚に並んでいる(いた)まんがの一部を挙げると「明稜帝梧桐勢十郎」「Harlem Beat」「金田一少年の事件簿」「江川達也版源氏物語」など。「封神演義」は全巻集めたのに本棚が溢れてしまったため売った。なーんの証明にもならないけど、ならないけど……ね。
だから、絵が綺麗でストーリーも悪くなく、アニメ化までされたのにその割にハネない怪物事変がすごく不安だ。
今巻だと、敵方の2人とのびまるへの作者の思い入れが深すぎたり、絵は綺麗なのにバトルシーンが入ってこなかったり、伊予姫と全吉の両親たちのカップリングに何か不穏な空気を感じたり、が不安であった。気のせいであれよ〜。
(大きなお世話だな)
・ごく軽めの空脳
14巻を読み通して私が最初に感じたのは、「あれ? こんな展開だったっけ?」だった。
スクエアを読んだわけでは無いはずなんだけど、どこかで私は怪物事変の最新話と思しきひとコマを目にした記憶があって、そこでは敵キャラが味方キャラに対して協力を申し出ていた。
そんな場面は新巻には無かった。
あでもそれって別におかしいことじゃないよな。最近の月刊誌って「最新巻の続きが最新号の雑誌で読める!」ってパターンを見るので、これもそうだと思い込んでただけで、考えてみると「続きが読める」パターンの方が本来稀だものね。協力を申し出るシーンは14巻に入りきらなかったんだそうだそうだ。
……独りごちてみたが、やっぱり釈然としない。だってあのコマを見たのって結構前のことな気がする。アニメ放送中は単行本を出す絶好のチャンスだ。単行本未収録の話数があまり多いままにしておくことも不自然だ。
気になって、昨日発売のジャンプSQに掲載されている怪物事変の話数を調べてみたら、まさしく「最新巻の続きが最新号の雑誌で読める!」パターンだった。単行本未収録話は無し。
つまり私が見たと思ってるあのひとコマは、現実に存在していなくて、見ていないひとコマだったらしい。???
雑誌に掲載された箇所を一旦無かったことにして、描き直してた作品が最近あったと思う(「青の祓魔師」がやってたよね?)けど、そんなのそうそう無いことだろうから、何故こんな幻を作り出してしまったのかはわからない。共闘路線の妄想を禁じ得ないほど好きなキャラというわけでもないし、共闘路線に行くだろうなって見込みがデカかったわけでもない。どこかのコミュニティで誰かと話したこともない。
私の中ではキャラたちの和解が行われてしかも結構な時間が経っていたので、ほんとの14巻を飲み込むのが無駄に大変だった。
この脳のゆらゆらする感じ、深夜の馬鹿力で言うところの「空脳」だなーと思ったので、何となく書き残してみた。
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