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「食のバリア」ってどこにあるの? -その1-

「食のバリアフリー」というからには
「食のバリア」がどこかにあるということ。
まずはそれを明らかにする必要がありますね。

今回は「食のバリア」について
書いてみたいと思います。

私の考える「食のバリア」とは
2つあります。

まず1つめは「日本語」です。

スーパーやレストランを
思い出してみてください。
みなさんが普段行かれる
スーパーやレストランの商品には
日本語以外の表記はありますか?

少なくとも
私の生活圏内のスーパーやレストランは
100%といっていいほど
日本語での表記しかありません。

特に原材料名、アレルギー表記などは
とても小さな字で書いてありますし、
小難しい名前の原材料名が
たくさん並んでいます。

日本語ネイティブの私でも
よく分からないものもちらほら…。

さてこの原材料表示ですが
日本語に不慣れな外国人には
ちゃんと意味が届いているでしょうか。

日本語が読めなかったら
何を元に食べられる/食べられないを
判断したら良いのでしょう?

日本語表記を解読して判断することは
なかなかハードルの高いことです。

そのため、日本に住む外国人の方々は
自分の所属するコミュニティ内で
情報交換をされています。

この商品はヴィーガンだよ!
これには豚肉が入っていないよ!
これは「植物性」と書いてあるけど、
乳、卵が入っているから注意して!

こんなやりとりを
Facebookのヴィーガンコミュニティや
外国人コミュニティなどで
見かけることがあります。

こうして仲間内で情報が得られるのは
とてもありがたいですよね。

でも、初めて目にする商品で
とっさの判断が必要な場面に遭遇したら
どうすれば良いのでしょう?

日本語が話せれば
会話というコミニュケーションで解決を
はかることができますね。

しかし日本語が話せなかったら?

目の前にたくさん食べ物が並んでいても
言葉がわからないというだけで
一つも選ぶことができないかもしれません。

本当はその人にとって
問題なく食べられるものかもしれないのに
言葉がわからないから選べない。

これは
お店側にとっても
消費者側にとっても
大きな機会損失だと思いませんか。

ですから、外国人の前に高く立ちはだかる
この「日本語」という壁を
なんとか低くしていきたいと
願うのです。

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