【IRIS千葉】「たまプロ」についての県教委の回答

(IRIS千葉ではnoteを利用していないため、IRISが代理で発信します。)

 千葉県では、「ちば!教職たまごプロジェクト」(通称たまプロ)と銘打ち、教職を目指す大学生等が県下の小中学校等で実践研修等を体験する仕組みがあります。(詳しくは千葉県総合教育センターのウェブサイト参照)

 IRIS千葉で同センターに問い合わせを行ったところ、誠実な回答をいただくことができました。その結果、教員で言えば、労働基準法が完全に守られている状態と言えるほどホワイトな研修体制が確保されていることが分かりました。

 千葉県内の先生方で、もしこの仕組みを利用して学校に来ている研修生を知っているという場合、ここに書かれている通りの運用になっているかどうか確認をお願いします。もしそうなっていない場合、IRIS千葉またはIRISにご連絡いただければ、直ちに改善させます。

 以下、センターからいただいた回答をもとに、部活動指導を中心に記述していきたいと思います。

1 研修時間は7時間45分(休憩時間を除く)
 本研修では、「1日の研修時間の目安は、7時間45分(休憩時間を除く)」とされています。
 したがって、研修開始時から8時間30分(7時間45分+休憩時間45分)を超えて部活動指導を行うことはできません。例えば、8時10分に研修が始まった場合、放課後の部活動指導は16時40分までに終えなければなりません。

2 休憩時間は休憩優先
 休憩時間中、研修生の意に反して研修に参加させられることはありません。また、適切に休憩時間を確保することは重要であるため、研修生が希望した場合でも、学校側が休憩時間を優先させるように指導するべきです。(以上、センターの回答からほぼそのまま引用)
 例えば、放課後の部活動の時間帯に休憩時間があたっている場合、その時間に部活動指導を強制的に割り当てられることがないのはもちろん、研修生自身が希望した場合でも、休憩時間を優先するようにという指導を学校側は行うべきです。(私たちとしては、明確に「禁止」と言ってほしかったのですが、そこまでは言ってもらえませんでした。しかし、少なくとも指導は行うべきという考えが示されました。)

3 登校指導から研修時間をカウント
 登校指導に研修として参加した場合は、登校指導の時間は研修に含まれ、登校指導の時間から研修が開始されたこととなります。(センターの回答からそのまま引用)
 したがって、例えば7時50分からの登校指導に研修生が研修として参加した場合、そこから8時間30分後の16時20分以降、部活動指導を行うことはできません。

4 長期休業中、部活動のみの活動は禁止
 長期休業中の部活動のみの活動禁止は実施要項にも明記されています。IRIS千葉ではさらに、長期休業中に部活動指導を行う場合、半日単位での研修ではなく必ず1日単位での研修にしなければならないのではないかと問いました。もし半日単位での研修でもよいということになれば、大半は部活動指導を行っているのに、ほんのわずかだけ他の研修を行うということも考えられるからです。
 これについては、「1日単位の研修が原則」「諸事情によりやむを得ず、1日単位の実践研修が困難な時は、研修実施校が認めた場合に半日単位の実践研修を可能とする」という原則的な答えしか得られませんでした。
 この点は、現場の実態を見て、適切かどうかを個別に判断することになると思います。半日単位の研修が長期休業中に何度も繰り返され、大半は部活ということであればそれは不適切ということになりますし、1日単位の場合でも、大半は大会や練習試合に費やされ、その他の研修はごくわずかという場合は不適切ということになるでしょう。

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