夏季休業中に部活動を行わない期間を設けることを求める請願

 「決まりに書いてないことは何でもやっていい」とはならないのが世の中ですが、部活動をやりたくて仕方のない先生方はそれが正しいと思っているようです。「会議と行事が禁止されているなら部活も禁止だ」と考えるのが普通ですが、「会議と行事が禁止されているなら、部活はやっても構わない」というのがそういう先生方の発想のようです。
 IRISでは、次の請願を愛知県教育委員会に提出します。

1 請願の趣旨
 お盆の期間を中心に1週間程度、会議や行事を行わない期間を設定する学校や自治体が県内に多く見られるようになりました。長時間労働の解消という観点から、これは歓迎すべき動きです。「会議や行事を行わない期間」「会議・行事等を行わない期間」など、予定表の表記はさまざまですが、「会議」と「行事」の2つは明記されていることが多いように思います。
 ところが私たちのもとに寄せられた情報によると、尾張地方西部の県立高校では、この期間中に部活動の練習や合宿が行われているそうです。たしかに、部活動の練習や合宿は会議や学校の行事ではありませんので、ルールの文言には反しないのかもしれません。しかし、会議や行事を行わない期間が設けられるようになった趣旨に照らせば、不適切な行為であると言えます。
 「盆と正月」という言葉があるように、お盆の期間は、我が国において数少ない国民共通の休養期間です。家族や親戚が集まる機会も多い中、子どもを部活動に縛り付けるようなことがあってはなりません。

2 請願項目
 県立学校や市町村立学校で、夏季休業中に会議や行事を行わない期間を設定するにあたり、部活動もまた明示的に禁止すべきとの方針を教育委員会として示すことを求めます。

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