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Be proud of

こんにちは。

今日はBe Proud of〜(〜を誇りの思う)と言うphrasal verb(句動詞)にまつわる思い出話です。


Be proud of

英文法の熟語・連語としてbe good at, be going toはお馴染みだと思いますが、be proud ofも英文法を学習する中でそこそこ目にするものだと思います。
一方で日本では、少なくとも私の身の回りでは
日本語でも(もちろん英語でも)自分自身に対しても
誰かに対して特に身内に対して”Be proud of “を耳にすることは
ありませんでした。

一方で米国生活を初めて驚いたことに、
Be proud ofを日常的によく耳にしました。

よく頑張ったね、すごいね!と相手を労う声掛けに

Good, Nice, Great + Job/work
Wonderful, Excellent, Fabulous, Amazing,
Awesome, Beautiful, Impressive, Fantastic,
Super, Superb

等々色々な言葉がありますが

個人的にこのBe Proud ofは上記の褒め言葉同様に
相手の頑張り(Work and process)を労うと共に、
それ以前にあなたの存在自体(Being)も認めて労うニュアンスが
含まれている様に感じました。
(注:あくまで個人的な感想です。)

学校の先生との会話

とある学校行事の時、とある先生と世間話をしていた時に
こう話を振られました。

“You know, how amazing XX is. XX is so smart, outgoing,
friendly and kind. Everyone loves XX.”

とてもありがたいお褒めの言葉です。

私は沢山の褒め言葉をありがとうございますと答えました。

すると若干先生の顔が曇りました。

“You are so lucky to have such a wonderful kid!”

確かにそうです。自慢の家族の1人です。

これまたありがとうございますと答えました。

笑顔はありながらも一層先生の顔は曇りがちになり、
怒っているわけではないけれど
トーンを下げてこうおっしゃいました。

“You know, You SHOULD BE PROUD OF him!!”

一昔前の受験英語では「〜すべき」と習ったShouldですが、
米国のESLクラスではmust, had better to同様、使い方、使う相手、
ニュアンスには十分気をつける言葉として学習し直しました。
アドバイス的なニュアンスで使えることもありますが、
may want toあたりが無難で、アドバイス的な意味合いでのshouldは
日常生活上ではあまり聞きませんでした。そんな中でのSHOULD。
これはアドバイスなのか忠告なのかその両方か、その間あたりか、、、
うーん微妙なトーンです、、、SHOULD、、、

あっ!とようやく気がつきました。
大事なキーワードを言っていませんでした!!

“Yes, Absolutely yes. I’m truly PROUD OF XX,
and I feel so lucky and grateful that I’m XX’s mother.”

ようやく笑顔の先生。そうでしょう、そうでしょう,
You ARE PROUD OF XXでしょうよと
ようやくいつもの笑顔になりました。

大事なキーワードbe proud ofでした。

敢えて言葉にすること

思ってはいるけれどあえて言葉にしなくても伝わる的な日本文化の中で育ち、
生活してきた私には、何から何まで一語一句言葉にして
周りと共有する米国文化に慣れるまでにはある程度の時間と場数が必要でした。
一方でそこそこ慣れても、そのような文化的、思考的に深く根付いた自分の癖に
意識を向けることは、長期間住んでもなかなかチャレンジングでした。

儒教的文化では年少者を卑下したりもします。
年少者は何かが足りていない、何かが欠けた不十分な存在のような
表現をされることもあります。日本語での

〇〇息子、〇〇娘

の〇〇に入るのは肯定的な言葉よりも否定的な言葉の方が
多い気がします。
(孝行息子・娘は儒教的には肯定的なのかもしれませんが、
軸はその個人ではなく年長者を軸にした目線からの言葉で
褒め言葉というのかは微妙な気がします。)

これは少なくとも私が生活していた米国生活圏内では一般的ではなく、
耳にしたのは身内贔屓の褒め言葉の嵐でした。
子供達を卑下するような言葉は聞きませんでした。
米国文化では身体的暴力だけではなく言葉の暴力にも意識は高く、
子供への家庭内暴力の一つとして捉えられるからなのかもしれません。
一方で、保護者間で他のお子さんを褒め合いもするし、
自分の子供についての自慢合戦というわけでもなく、
お互いにお互いのいい部分を褒め合うという雰囲気でした。

子供への眼差しと言語化

そういった身内の褒め言葉の中で特にBe Proud ofを聞く中で
個人的に感じたのが
やった事の頑張り(Work and process)と共に、
それ以前にあなたの存在自体(Being)も含めて労うような
ニュアンスです。

年少者であっても1人の人間として十分に尊重に値する個人として
やった事の頑張りはもちろんのことそれ以前にその存在自体も含めて、
Be Proud ofと表現しているように感じました。

頑張ったことも、頑張れなかったことも、
頑張ったあなたも、頑張れなかったあなたも
1人の人間として十分に尊重に値する存在である。

そしてその気持ちを思っているだけではなく敢えて言語化し
相手にも第三者にも伝えることで
伝えたい相手へのrespectを更に強くしている様にも感じました。

頑張りもあなたの存在自体も含めて

I’m proud of you.

Be Proud of〜にまつわる思い出話でした。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

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