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間口と奥行き

こんにちは。

今日は私が感じた日本とアメリカの
「話題の間口と奥行きの違い」についてです。

アメリカ生活で興味深いなと感じたことの1つに、
個人的なことに関する話題の幅(間口)の広さと
その話題の奥行きの浅さがありました。

自分が生まれ育った日本と比較すると
話題の幅(間口)はかなり広く、
え?そういう個人的な話もする程、私達は長い付き合いだった??
今さっき、会ったばかりよね?と思う位
個人的なお話や家族に関する色々なお話を
初対面の相手やおそらくその時一回だけの巡り合いかもと
思う方々から聞かせていただきました。

一方で、相手が同じように私のそういった個人的な話を聞くことを
期待している、もしくは強要する事は無く、
どの位の自己開示をするのかは各個人に委ねられていますが、
とは言え、日本では初対面の相手と
そこまでの個人的な話はしないかな?と言うようなお話を
日常的に耳にすることが多かったので、
日本で生まれ育ち、30代で海外生活を始めた私には
とても衝撃的な経験で、その後まとまった年数を
過ごしても、都度、話題の間口の広さには驚くことが多かったです。

話題の間口が広い一方で、その奥行きも深いかというと
そうではなく、(主観ではありますが)意外に浅いのです。

日本では特に初対面の方との話題の間口は結構狭く、
その間口が広がるまでには時間がかかり、一方で
一度間口が広がると、話題の奥行きは徐々に深くなる
(相手との距離感が近くなる)ことが多いと思います。

アメリカでは(個人的な主観ですが)
あくまで間口は広いけれど、
時間が経っても基本的に奥行きは浅いまま保つの印象でした。

相手の踏み込んで欲しくないであろう領域に
踏み込んでしまった経験は(自分で認識している限りにおいては)
なかっと思うのですが、目の前に見える相手との会話中に
その相手との間にある、でも目には見えない、可視化できない
話題の深さと相手との距離感をはかるのは
なかなかの学びの多い経験でした。

話題にしない方が無難と言われる
お金、政治、宗教、性に関すること以外の話題を
話しているにも関わらず、話す相手によって
話題の奥行の深さ・浅さ具合も異なるので、
どの辺りまで話を掘り下げていいのか、否か、
どの辺りまで触れていいのか、否かと
初めての相手とお話する際は
会話をしながら、雰囲気を感じながら
言葉選びをしていました。

私の英語力で会話中に瞬時に出てくる語彙は限られていた為、
この語彙選びは適切か?
相手の触れて欲しくない箇所に触れはしないか?
と様子を見ながらどちらかというと中庸的な語彙を
選んで会話するようにしていました。

一方で、あまりに無難な語彙選び過ぎると
相手との距離感は縮まらず、それはそれで
相手との距離を縮めたくないとこちらが思っている様な
会話の雰囲気になることもあり、
相手の触れて欲しくない部分に触れないくらいの、
でも大雑把すぎない、頃合いの良い、気の利いた語彙を
選んで会話するのは、非言語の英語力も必要で
学びの多い貴重な経験でした。

(こんな風に言語化するとなんだか英語を
巧みに操りながらペラペラ喋れるような様子を
想像するかもしれませんが、そんなことはなく
日々、額に脇に汗をかきながら必死でした💦)

振り返ってもどちらがいいと言う事はなく、
アメリカにはアメリカの良さがあって、
日本には日本の良さがあって、
それぞれの国によって会話のお作法的な距離感は異なり、
それぞれの面白さがあると言うことを
実感値として感じられた貴重な経験でした。

最後まで読んでくださりありがとうございました😊

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