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祭りの意義について考えてみる。

昨日、コロナ禍でも止まらない!第34回となるわっしょい百万夏まつりを実施することができました。

新型コロナの急速な蔓延で、残念ながら無観客でのオンライン配信となってしまいました。画面越しにご覧くださった皆さん、ありがとうございました!
また、配信中も多くのコメントをいただき嬉しかったです。(私は操作の仕方が分からず見れませんでしたが(笑))

見逃した~!という方!以下のYouTubeからアーカイブが見れます!
最初の30分は静止画です、1時間30分あたりから花火が始まります。
途中、かき氷をたくさん食べさせていただく場面も・・・汗

引き継いできたものを繋いでいく(伝承・後継)

一応、私はわっしょいの広報部会に属しておりまして、昨年度も今年度も「今年のわっしょいどうする!?」っていう話題がありました。
JCの皆さんをはじめとした、意地とも言える開催への熱意で、「やめるという選択肢より、できる方法を!!!」という声がありました。

その根源として、「引き継いできたものを止めるわけにはいかない」という想いを感じました。
特に世代交代を繰り返しながら受け継いできているわっしょいにはそういう気概を感じました。

多くの地域で行われている祭りもこうした部分が大きいのかなと思います。

自然の恩恵にしろ、先祖から子孫へと繋ぐ命のバトンにしろ、過去から現在まで、現在から未来まで、いかに継承し、後継していくか。これはとても重要なテーマだと思います。
祭りがあることにより、こうした重要なテーマを感じることができるのかもしれませんね。
今回も打ちあがる花火を見て、そんなことをじーんと感じました。

日常の中での非日常(ハレとケ)

子どもの頃、「毎日が日曜日だったら良いのに」とよく思ったものです。(今でもそう思うときが週に5回ぐらいありますが(笑))

高校生の頃、文化論の授業で習いました。
「ハレとケ」の考え方。

ハレという言葉は、「晴れの舞台」や、成人式などの『晴れ着』(お祝いの時に着る服)など、日常には無い、貴重な非日常のことを言うそうです。
一方で、日本は農耕民族ですから、毎日ひたすらに田畑を耕し手入れをし、サボるわけにもいきませんし、どちらかというと同じような毎日を繰り返します。これを「ケ」と言うそうです。こうした大切な日常を努めないことを「ケ」が「枯れる」=『ケガレ』(汚れ)と言うそうです。

しっかりとひたすらに頑張る毎日「ケ」があるから、非日常の大一番!みんなが楽しむ祭り事(まつりごと)「ハレ」があるわけですね。
またハレの日が来るから、毎日を頑張れるのかもしれませんね。
土日があるから平日頑張ろう!みたいなことですかね。
たしかに、毎日お祭りじゃちょっと・・・とは思いますよね。

この2年、コロナ禍で各種イベントが次々と中止されて、なんだか悶々とした日々・・・この憂鬱な正体はこれなのかもしれませんね。

こんなことを理論立てて考えなくても、みんなこうした心の発散や、毎日のストレスだったり苦労を、ここに向けて過ごしているのかもしれませんね。

祭りには、そんな見えない大きなエネルギーがあるのだろうと信じしています。

人と人とが繋がる・集まる求心力!

人は何かきっかけがないとなかなか集まりませんよね。
しかも仲の良い数名じゃなくって、大人数なんてとてもじゃないです。

7月中旬に毎年行われる、小倉祇園太鼓。私の地元の誇りのお祭りは400周年を超えました。
最近知りましたが、江戸時代?ですかね。城下町、紫川に沿ったこの街で始めまったこの祭りは、毎年の打ち始め(練習のスタート)の頃に出水期を迎えて、人と人とが繋がりあったり、また若手の組織力を強化するために始まったという説があります。

たしかに、梅雨入りか~、蒸し暑くなってきたなぁ、という頃に小倉の街にジャンガラと両面打ちの独特のリズムが鳴り響き、小倉の夏が来たな~と思います。

きっと、各地のお祭りも、自分の街への想いを真ん中において、みんなが気持ちも体力も時間も集めて、築きあげてきたのでしょう。

人それぞれが自分の意見を持ち自立して様々なカタチで生活している現代において、こうした求心力的な取り組みは今一度、大切にしたいものだと感じます。

地域愛をカタチに

お祭りに参加されている皆さんは、本当に、自分の街が大好き!

お祭りは、まさにそうした表現ですよね。

特に北九州には各地に伝統の深い、素敵なお祭りがたくさん!
関わる皆さん、毎年楽しみにしている皆さんの地域愛をもっともっと深めて広がっていくように、これからもお祭りが続いていくように願うばかりです。

ちょっと長くなってしまいましたが、昨日の貴重な体験をさせていただき、想いを書き溜めたところです。

来年こそはリアル祭りできるかなぁ・・・

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