「美しい水車小屋の娘」症候群

「『美しい水車小屋の娘』症候群」という言葉があるわけではありませんが、語句のかかり具合がよくわからない例として取り上げられることがしばしばあります。一体どういうことでしょうか。

■美しいのは何?誰?
「美しい水車小屋の娘」という例文は、「美しい」は「水車小屋」にかかるのか「娘」にかかるのかわかりにくいのです。これだけを見ると、この水車小屋や娘を知らない人からすると、どちらともとることができます。
こういった文章を誤解の少ない文章にするには、次の方法があります。
・読点を加える
・語句を入れ替える
・読むときに間をおく
ただ最も根本的な解決法は「文を短く切る」ということです。

■美しいのは娘だった
では、美しいのは「娘」であったとき、「水車小屋にいる美しい娘」や「美しく微笑む水車小屋の娘」のように直せます。
このように筆者が当然と思っているつながりも、読者は誤読する可能性があります。誤読の芽は早いうちに摘んでおきましょう。

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