まだまだある誤用例(2)

前回同様に、非常に多い誤用例を3つご紹介します。

■肝に「銘記する」のであって、「命じる」ものではない
「肝に命じる」と誤った例が多くみられます。正しくは「肝に銘じる」。もとは石碑や金属板に字を刻みつけることから、心に深く刻みつけるという意味になったもの。決して、命令するものではありません。

■食料などが「底をつく」のは「尽きる」ではない
食糧などが底をつくときは、「食料が尽きる」の「尽」の字にひきずられてか、「底を尽く」という誤りが多くみられます。正しくは「食料が突きる」。間違えるくらいなら平仮名で書いたほうがよいでしょう。

■「更正」は専門用語?!
更正は「あらためて正す」ことですが、使用例は「国税局の更正処分」「更正登記」などの専門用語ばかり。一方で「生まれ変わる・立ち直る」という意味では「更生」と表されます。「コウセイ」は同音異義語が多くやっかいなので、言葉の構成とともにしっかりと確認が必要です。

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