「違うかった」は若者言葉か表現か

思っていたのと違うかった――
このフレーズを聞いて、何も感じない人もいれば、若者言葉に聞こえる人もいます。「違うかった」は公式の場で使っても問題ない表現なのでしょうか。

■「違うかった」は若者言葉?
「違う」の過去形について、「違うかった」をはじめ「ちがかった」「ちがうくて」という言い回しをよく耳にします。これらは、正しい日本語の使い方ではありません。動詞「違う」と形容詞「違い」の使い方が交ざり、近年、若年層を中心にこういった表現が広まっているといわれます。

■「違うかった」は方言?
若者言葉だけでなく、方言として「違うかった」という表現が使われているともいわれています。大分県佐伯市では、日ごろから「違うかったん?」「違うかったんよ。」と幅広い世代の方が使っているといいます。

■正しくは「違った」「違って」
若者言葉や方言だとしても、「違うかった」の公式の場での使用は控えましょう。「違うかった・ちがかった」は「違った」、「違うくて」は「違って」が適切な表現です。

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