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ニュージャージーの無料支給ランチ

コロナの感染が広がりを見せ、長女の通っている公立の現地校の当面の休校が決まった時、学校から休校を知らせるメールの中に、無料支給ランチの案内がありました。

学校に通っている子どもは誰でも、毎日指定の時間に指定の場所に行けば無料でランチをもらえるというもの。

ちゃんと休校中の食事面の支援策があるんだなぁと思ったものの、

誰が感染しているかわからない状況で、ランチ一人分のために人が多く集まる場所に行って感染リスクを負うのには抵抗があり、読み流していました。

アメリカの無料のランチなので、味気のないジャムサンドイッチとりんご一個くらいのものだろう、と。


それから一ヶ月半ほど経過したある日。

ちょうど買い出しを終えた時間帯に、支給ランチの場所を通りかかることがあり、感染もピークを超えつつあるという頃だったので、立ち寄ってみることにした。

実際、夫婦ともに退職して日本帰国に備えていたため、我が家は4月から無収入。食費はなるべく節約したいところ。。。


指定の場所に行ってみると、入り口に警備員がいて、中ではソーシャルディスタンスを守るように配置された支給テーブルが置かれている。

支給時間の終わり頃だったこともあるのか、私以外に受け取りに来ている人は誰もいなかった。

女性スタッフに子どもの通っている学校名と名前を聞かれ、「何人分欲しいの?」と聞かれた。

「下にもう一人いるけど、まだ学校に通う年齢じゃないから。」と言うと、

「大丈夫よ、二人分ね。」と言われ、二人分のランチを受け取る。

・・・あれ?

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! え!?

想像してたランチと違う!

めっちゃ充実したセレクションなんですけど!(ちなみに写真は一人分)

マカロニチーズ、ハムとチーズのサンドイッチ、ブロッコリー、りんご(一玉とカット済一袋)、チョコミルク、ポップコーン、ポテトチップス、シリアルバー、ビスケット、グミ


。。。。。。

もっと早くに行っときゃよかった!


ちゃんとソーシャルディスタンスの対策が取られていて、混み合っているのではという予想に反して、ひっそりとしていたし・・・

決定!

毎日行かせていただきます!


その後1週間ありがたく頂戴し、天気のいい日は外でドライブスルー形式、悪天候の日は建物内でランチを配布していること、

曜日によって、その日のランチに加えて、野菜がもらえる日や果物がもらえる日があることも分かった。

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⬆ 野菜支給の日。

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⬆ 果物支給の日

もう、ありがたいの一言に尽きます。

どれほど家計が助かっていることか・・・!


日本では休校の影響で、給食に食材を卸している農家や酪農関係の方が存続の危機だというニュースを目にしました。

税金が基になっている財源で食材を買い取り、こうやって無料支給すれば、農家の方も子どもを持つ家庭も救われて、とっても有効な税金の使い道なんじゃないかと思うんだけど…。

そう単純なことじゃないのでしょうか。



それから、このランチをもらうようになって、もう一つ良かったこと。

それまで自宅待機要請のため一日中家族としか会話していなかったけど、外に出掛けて、いつものスタッフと一言二言交わすことが、こんなに心を明るくしてくれるとは思いませんでした。

スタッフの人達は感染のリスクがある中で働いているにも関わらず、いつもにこやかに挨拶をしてくれて、お腹だけじゃなく心も満たしてもらっています。

先日、今年度いっぱい(6月末まで)の休校が決定したので、このランチ支給も6月末まで続くそうです。


#コロナ #アメリカ #ニュージャージー #無料   #給食

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