タコ部屋 in the foot
成人式を終えて、数ヶ月後
僕はトイレットペーパーと食料と衣類をトランクに投げ込み、行き先もなく車に乗り込んだ
「もう終わりだ どうにでもなれ」
朝日が昇る前
しらじらと夜が明ける時
真っ暗な目の前に耐えられず
ギリギリの夜逃げをはじめた
山梨の河川敷
名古屋駅の駅前
どこかの路地
フラフラとどこで終わるか彷徨っていたが
至らず結局地元の駅ビルの久しぶりに見るテレビにかぶりついてた。
しかし部屋には戻れず
土方の人夫出しの会社の所長をやっている
友人の父親に頼んで 会社の寮に入れてもらう
話をつけてもらった。
勿論働く条件で。
つづく
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