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見たことのない世界を見てみたい

「高校までに陸上競技を通して学んだこと」「環太平洋大学で陸上競技をする理由」についてまとめた新入生レポート。今回は、初の大阪からの新入生、大塚高校出身の吉田真弥のレポートをご紹介します。関西外大の西出優月選手、愛媛銀行の山中柚乃選手など、高校卒業後に大きく羽ばたくのが大塚高校の特徴です。偉大な先輩たちに続けるか、吉田の大学4年間への思いをお読み下さい。

消去法で選んだ陸上競技

中学生の頃、何かスポーツがしたいけれども球技はあまり得意ではないという理由で陸上競技を始めた。種目も「短距離は速くないし、ならば中長距離かな」と、消去法で決定した。

自信に根拠を

高校での陸上競技生活で得たものはたくさんあるが、その中でも特に大切だと思ったことが3つある。1つ目は「根拠のある自信」だ。私は、高校2年生のシーズンを高校1年生よりも良いものにできなかった。一方で、高校3年生のシーズンは3年間で一番良いシーズンにできた。2年生と3年生では何が違ったのだろうかと考えたとき、2年生は練習が積めている「つもり」になっていたことに気づいた。当時の私は、ケガをしながらも無理やり走っていて、それで根拠のない自信を得ていた。一方、3年生の冬期は、ケガをしたら無理に走らず、今は補強で土台を作ろうという思考に変えていた。もしも2年生の時点で成功していたら、自信には根拠がないと意味がないということを学んでいなかったかもしれない。

応援される選手に

2つ目は「準備力」だ。これは、例えば、狙う試合に向けての準備などだ。試合でのいろいろな場面を想像して、その場面に向けて逆算して準備する。想像して準備しているのとしていないのでは、実際の場面での瞬時の対応力がまったく違う。そして3つ目は「人間力」だ。これは、私が何よりも大切だと思う要素だ。陸上競技は個人種目だが、周りの方々からの応援、サポートなしでは、なかなかうまくいかない。では「応援される選手」と「応援されない選手」では何が違うのか。それが「人間力」だと思う。挨拶ができる、感謝の気持ちをしっかり伝えられる、周りをしっかり見ることができる、などの当たり前のことができるかどうかが大切だ。

これからが自分のピーク

大学で陸上競技を続ける理由は、自分のピークは高校ではないと分かっていたし、自分がどこまでいけるのかが知りたいからだ。だから、競技をやめるという選択肢はなかった。確かに、引退した友人を見ていて「いいな」と思うことはあった。しかし、陸上競技をしているときのワクワク感や速くなるためにたくさんのことを知りたくなる好奇心は他では湧いてこない。

自分の可能性を知るために

大学選びは難航したが、何度か先生とお話をさせていただき、先生の下で陸上を学ぶのがとても楽しそうだと感じた。「先生の考えを聴きながら陸上をしたらもっと楽しくなりそうだ」、「どこまで自分は化けられるんだろう」、「自分の可能性を知りたい」と、強く思った。さらに、学びたい学問も学べることから、最終的に環太平洋大学を選択した。

見たことのない世界を見てみたい

大学4年間での目標は日本の最前線で戦うことだ。その目標を達成するためにはスピードも持久力もまだまだ足りていない。もっと高身長を活かした走りがしたいし、無駄な部分も改善したい。目標を達成できたら、これまで自分が見たことのない新しい世界が見られるだろう。その世界を見るためには、知りたいことだけではなく、もっと幅広く勉強をしなければならない。そうすることで、いろいろな方向から競技を考えられるようになり、さらに面白くもなると考えている。

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