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ジェンダーテックのあゆみ

前回の記事では、女性の潜在意識を変えるサービスとして「Lesson in Herstory 」をご紹介しました。今回は、私達がジェンダーテックと考えるサービスのあゆみについてご紹介したいと思います。

家庭用パソコンが普及し始めた1979年頃から、性的マイノリティ同士が文字で情報交換や交流ができるBBS(電子掲示板)が登場しました。同じような境遇の仲間を見つけるのが難しく、悩みを相談・共有できない状況から一気に変わり、不特定多数の仲間と繋がれるようになりました。

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日本では、1996年頃に日本初の女性だけで運営するラブグッズ ショップ/情報サイト「ラブピースクラブ」がオープンしました。現在もオンラインストアの他、コラムサイトの運営、サロンやショールームの運営などを通して、女性が主体的に性を語り、安全に楽しめる社会を目指して活動されています。

LOVE PIECE CLUB
https://www.lovepiececlub.com/about

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1997年には、Gender, Technology and Developmentが査読付き論文誌として発刊。科学技術とジェンダーの関係に関する研究を扱うなど、海外では研究対象としても早くから注目されていました。

2000年代に入ると、携帯電話向けウェブサイトにおいて、女性向けの生理日記録・管理ツールとして「ルナルナ」が誕生しました。現在ではスマホアプリとして提供されており、長年女性のヘルスケア課題に取り組まれています。

ルナルナ
https://sp.lnln.jp/brand/information/our_story

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2010年代には、スマートフォンの普及に伴い、健康面だけでなく安全安心面に特化したアプリや、男性やLGBTQ+向けのアプリなど様々なアプリが誕生しました。

そして、大きな転換期となったのが2016年頃。
月経管理アプリ「Clue」の開発運営会社の代表で、デンマークの女性起業家イダ・ティンが資金調達の際に、女性の健康問題を扱うテクノロジー分野を「femtech」と名付けたことから、フェムテックがトレンドとして一気に注目を集めることになりました。

生理管理アプリ, 排卵日予測 & 妊娠カレンダー「Clue」
https://helloclue.com/

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2010年代後半には、女性、男性、LGBTQ+の課題においてもより細分化されたサービスが登場しています。そしてテクノロジーの進化により、デバイスを使った様々なサービスが増え、手軽な価格で展開されるようになりました。

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ジェンダーテックのあゆみについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?近年では、細分化された様々なサービスが登場しており、弊社では国内外におけるサービスの調査を日々行い、それをもとに商品開発を行っています。


歴史についてより詳しく知りたいという方は、2021年9月に行われたイベント「ジェンダーテックの可能性」の動画(8分30秒頃〜)でご説明していますので、ぜひご覧ください。


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