2023年8月号の見どころ(Vol.64, No.8)
もうすぐ夏休み.今月号の巻頭コラムではYouTubeでも話題のピアニスト角野隼斗(Cateen)氏にご執筆いただきました.角野さんは大学院生時代に自動編曲や作曲の研究をしていたこともあり、そんな情報科学とピアニストの立場から「創造性とは何か」という問いをテーマに書いてくださったコラムになっております.
8月号の特集では「○○×情報処理」と題し,いろいろな分野において情報学はどのように活用されているのかをご執筆いただきました.エディタの加藤由花先生が編集にあたってで「深さより広さを優先し,『◯◯✕情報処理』の事例をたくさん集めることで,様々な『つながり』を知ってもらうコラム集」と述べてくださっているように,魚・昆虫・介護・ラップ・お酒造り・雪・食・におい・睡眠・頭痛などを始め22件の面白い記事が集まりました.ぜひ,「こんなところにも情報処理技術とのつながりがあったのか!」という驚きや発見と共に,研究分野を探求する第一歩になるとうれしいです.
そして今月号は,コンテストや受賞に関する記事が多く掲載されています.2022年度論文賞受賞論文の紹介,2022年度業績賞紹介,2022年度マイクロソフト情報学研究賞紹介,2022年度情報処理技術研究開発賞紹介といった各種賞の受賞論文紹介では研究内容に加えて,その研究に着手したきっかけなどもご執筆いただいております.また,選定委員会からの選定理由や選考経過を知ることもできます.さらに,ぺた語義では中高生情報学研究コンテストの第5回審査の様子や作品紹介,「連載:情報の授業をしよう!」ではデザイン思考に沿った意匠考案の授業で文部科学省や特許庁などが主催するデザインパテントコンテストに参加した旨が記載されています.
夏休みのようなまとまった時間があるときに何か新しいことを始めたい,という方も多いのではないでしょうか.こういった研究のきっかけや受賞論文・コンテストの紹介などを読むことで,次の第一歩を踏み出すきっかけになると幸いです.