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2024年9月号の見どころ(Vol.65, No.9)

みなさん,こんにちは.大学では夏休み真っ只中ですが,8月前半は多くの大学でオープンキャンパスを開催していた声も聞こえてきました.お盆近くになると学生さんも帰省やインターンなどで研究室はがらーんとしています.企業のみなさまも夏期休暇でゆっくりお過ごしでしょうか.我が家の3人の子どもたちは小学生・中学生・高校生でして,それぞれの学校生活の中での情報系の教育を親として垣間見ることができた1学期でした.さて,今月も見どころについて紹介していきたいと思います.

特集「大学における数理・データサイエンス・AI教育の現状」

今月号の特集は「大学における数理・データサイエンス・AI教育の現状」です.「編集にあたって」で副編集長でもある欅先生が詳しく述べてくださっていますが,AI 戦略2019で「数理・データサイエンス・AI 教育プログラム認定制度」の構築に向けての検討が開始され,2021 年からこの制度が実施されました.実は編集長である五十嵐は内閣府でのこの認定制度検討のための構成員の一人でもありました.現在,既に多くの大学・学部・学科が制度に認定されており,この制度の授業を受けた学生さんたちが大学を巣立ち,社会で活躍し始めています.

本特集では,この制度の概要や拠点コンソーシアムなどについても触れていただいた他,放送大学における取り組み,MOOCにおける取り組み,大規模私立総合大学における取り組み,小規模大学における取り組み,個別の新設学部によるデータサイエンス教育の事例,など多面的な角度から,数理・データサイエンス・AI教育の現状を紹介してくださいました.それぞれの記事から小規模・大規模・私大・国公立大,オンラインならではの取り組み事例や課題なども見えてくるのではないでしょうか.本特集を読んで是非自分の大学の事例を伝えたい,という方はお近くの編集委員もしくは事務局までお声がけください.特集第2弾を企画できるかもしれません.

巻頭コラムは『「継続は力なり」よりも「好きこそ物の上手なれ』

今月号の巻頭コラムはWeb関連の技術情報を掲載するサイト「とほほのWWW入門」を運営している杜甫々さん.「ちょっと好きになってみる」ことで楽しい世界が広がっていると杜甫々さんはコラムの中で述べてくださっています.ちょうど今月号は特集も文系理系問わず幅広い分野の学生さんたちに数理・データサイエンス・AI教育に触れてもらおう,楽しんでもらおうというもの.もちろん情報系でなくても構いません.夏休みでもある今,是非なにか新しいものを「ちょっと好きになって」挑戦してみませんか? 研究室の学生さんや自分の子どもたちにも「挑戦してみよう!」と言いながら,自分が挑戦しないのはズルい.というわけで,忙しさにくじけそうになりながらも,新しいもの好きな私もやったことのないことに日々挑戦する時間を大事にしています.

教員向けのコンテンツをまとめたページ

会誌では,ジュニア会員の育成に尽力している先生や保護者の皆さんをサポートするため,ジュニア会員のページの中に「教員のページ」を用意しています.今月号では『連載:ぺた語義』では「中高生情報学研究コンテスト」について意義と第6回の審査の様子や作品の紹介を掲載しています.また,『連載:情報の授業をしよう!』では「プログラミングに対する抵抗感を減らすには?」が掲載されており,親御さんにもお勧めです.この「教員のページ」では,先生向け情報や質問への回答も掲載しています.ぜひご活用ください.

表紙デザインも引き続き募集中!

先月号に引き続き,会誌編集委員会では会誌「情報処理」66巻表紙デザイン募集中です.個人でもグループでの応募でも構いません.こちらも夏休みを使ってデザインに取り組んでみたりしてくださったらうれしいです.是非,ご応募お待ちしております.https://www.ipsj.or.jp/magazine/topics/design-boshu66.html

では今月号もお楽しみください.