座談会 「社会からPPAP をなくすには?」Part4 ~より良い方式のまとめ~
小特集「さようなら,意味のない暗号化ZIP添付メール」より
崎村夏彦(NAT コンサルティング)
大泰司章(PPAP 総研)
楠 正憲(国際大学Glocom)
上原哲太郎(立命館大学)
背景はこちらの記事をご参照ください.
Part3に続いて.
より良い方式のまとめ
崎村:大体,出揃いました.議論に出た「より良い方式」をまとめますと,まず第1 に,できるだけ通常のメールを使うのはやめる.通常の業務は汎用メールクライアントを使うのではなく,CRM,EDI(Electronic Data Interchange),電子契約システムなどの業務システムを使って行う.これらがSMTP を使う場合にはTLS を強制する.
非定形のコミュニケーションは,お互いに認証されているSlackやTeamsなどの「ビジネスチャット」を使う.ファイルはこの上で送るか,「認証連携ファイルアクセス制御」の効いているクラウドストレージを使う.そんなところでしょうか.
楠:この辺に落ち着く気しかしないですね.
(「情報処理」2020年7月号掲載)
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