見出し画像

2023年7月号の見どころ(Vol.64, No.7)

会誌編集委員会はオンラインで行っておりますが,先週開催した6月の会誌編集委員会は久しぶりに現地とオンラインのハイブリッド開催としました.みなさんのお顔をリアルに拝見しながらの委員会ということで,現地は委員会前後の休憩時間でのコミュニケーションも含めて楽しく交流ができました.一方でオンラインからご参加のみなさんとは会議は滞りなくできますが,交流といった側面からはなかなか難しく感じました.今後の編集委員会の有るべき姿も模索していきたいと思います.

さて,今回は7月号の見どころに入る前に会員のみなさまにご紹介させていただきたいビッグニュースが入ってまいりました.

巻頭コラムが試験問題に採用

本会会誌「情報処理」2022年7月号(Vol.63, No.7)の巻頭コラム(荒木健太郎氏執筆)が広島市立大学の入試問題に採用されました.

「過去の入試問題」のページ
2023 年度広島市立大学学校推薦型選抜 情報科学部 総合問題

巻頭コラムが入試問題に採用されるのは初めてのことでして,関係者一同驚くとともにありがたく思っております.朝日新聞の天声人語のように学生がチェックしておくべき媒体の1つを目指して今後も魅力的な情報を会員のみなさまにお届けしていきたいと思います.巻頭コラムの人選については先に挙げた会誌編集委員会でも時間をしっかりととって議論しています.編集委員の知り合いに頼むこともあれば,「はじめまして」と編集長自らTwitterのDMで連絡をとりご快諾いただいたりすることもあります.今月号の巻頭コラムは国土交通省が2020年度からスタートさせた都市デジタルツイン「PLATEAU」について国土交通省の内山裕弥氏にご執筆いただきました.

特集「AIはクリエータになれるか」

特集「AIはクリエータになれるか」です.2022年に発表されたテキストから画像生成する「Midjourney」や対話型サービス「ChatGPT」などの生成AIの勢いはとどまることをしりません.この特集ではマンガのプロットとキャラクタデザインの素案作成をAIが担当した事例を取り上げての解説の他,俳句,絵画,音楽などを対象として「創造性を得たといえるのか」といった視点から解説いただきました.

特別解説やぺた語義など

そのほか,今月号では特別解説「2022年ノーベル物理学賞に量子もつれと量子情報科学」も掲載しております.ぺた語義では教育データの利活用に焦点をあててELSI(倫理的・法的・社会的課題)の側面やプライバシー権などについても解説いただきました.

また,64巻6号(2023年6月号)で掲載しました,85回全国大会で実施した「情処ツアー」の報告記事がオープンアクセス(無料)となっておりますので,ご活用ください.https://www.ipsj.or.jp/magazine/ipsjtour.html

それでは今月号もお楽しみください!