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ひつじサミット尾州2022開催レポート


持続可能性をテーマとしたクラフトツーリズムとして、昨年に続き2度目の開催。
2日間で全国から約1.6万人(内オンライン約1千人)を動員

ひつじサミット尾州実行委員会

多くの皆様にご協力いただきましたひつじサミット尾州、無事10月29〜30日にイベントを終えることができました。関係者の皆様、誠にありがとうございました。

1. 開催概要
時期: 2022年10月29日(土)〜10月30日(日)
参加事業者:47事業者(繊維21、飲食11、その他15)
協賛協力事業者:29事業者
後援:8団体
(経済産業省、愛知県、岐阜県、一宮市、羽島市、津島市、一宮商工会議所、羽島商工会議所)
アンバサダー:2組(歌手・SEAMOさん、マジカル♡パレードBEACHさん)


  掲載メディア:NHK WORLD、メ~テレ、ICC、中日新聞、中部経済新聞、繊研新聞、繊維ニュース、FM AICHI、FM一宮、Forbes JAPAN、OCEANS、NewsPicks、NESTBOWL、ヤフーニュース等多数

*当日の様子についてはYoutubeチャンネル内にて、オフィシャルムービーを配信(https://www.youtube.com/watch?v=E8baHKCNCSM&t=449s

22年度の新しい取り組み

参加事業者交流会の開催:
2022年5月から10月まで毎月1回計5回にわたり参加事業者交流会を開催。
参加事業者の経営者や担当者が集まり、進捗の報告や連絡事項の伝達はもちろんのこと、
開催に向けて各参加事業者の悩みなども共有し本番当日のコンテンツのブラッシュアップを行った。
また、BBQを開催し、企業間の親交を深めた。


前夜祭
Another Japan 中川政七さん(中川政七商店 代表取締役会長)、
㈱マクアケ 共同創業者/取締役 坊垣佳奈さん、
一宮市/中野正康市長・羽島市/松井聡市長・津島市/日比一昭市長を
ゲストに迎え、3つのテーマに沿ったトークイベントを開催した。
当日の様子についてはメ~テレ協力の下、youtubeでもLIVE配信。

後夜祭
アンバサダーであるSEAMOさん、マジカル♡パレードBEACHさんの他、尾州ジャズオーケストラさんに参加いただき宮田毛織工業㈱にてLIVEイベントを開催。約130名の集客があった。

Z世代への認知拡大:
若い次世代へのウール及び尾州の認知度向上に向けて、大学生のインターンシップ「Z世代アンバサダー」を実施した。2022年6月から本番当日まで、尾州産地の工場を回りながらInstagramにてひつじサミット尾州のPR活動を行い、当日の運営をボランティアで参画してもらった。(青山学院大学、金城学院大学、武蔵野大学、明治大学、早稲田大学)
また、東京/丸の内にオープンしている大学生主体の地域産品セレクトショップ「ANOTHER JAPAN」に協賛。ひつじサミット尾州のPRを東京でも実施した。

▼実行委員会代表・伴昌宗(伴染工㈱)からの御礼
本年度のひつじサミット尾州に参加頂いた皆様、ご協力頂き誠にありがとうございました。
新たな試みとして月一回ペースで開催した参加事業者交流会では、普段顔を合わすことの少ない企業同士が交流し、問題点を共有することで本番のコンテンツをブラッシュアップすることができたという声も聞くことができました。この産地企業間交流の流れを、ひつじサミットに限らず、本業でも活発していくことで産地活性化の力になることを願っています。


▼実行委員会代表・宮田貴史(宮田毛織工業㈱)からの御礼

昨年に続き2度目の開催ということで、各参加事業者のコンテンツもパワーアップしており、
イベントを見に来られたゲストの方からもご好評の声を沢山いただく事が出来ました。
また、目標としていた教育機関との連携については、一宮市及び羽島市の校長会に計4度出席し、その場でイベントPR及び出席されている全校へのチラシ配布を行う事が出来、地元の子供たちに良い学習機会を提供できたのではと思っています。


2. 詳細
ゲスト動員数:16,079人(内オンライン約1,159人)
昨年4日間で1.5万人の来客だったことに比べると、集客数は増えた結果となっている。

※リアルは各参加事業者アンケートより。同一拠点の重複は除く。
※オンラインは公式YouTube配信の再生数より。(2022年11月20日現在)

売上:1,014万円(実行委員会ではなく、各社がそれぞれ直接販売)
昨年10月の売上が752万円だったため、3割近い売上増となった。
自社コンテンツの他、他企業を自社内に呼び込んだり、協業してイベントを行う動きが昨年より活発になっていた。


3. ゲストについて
・ゲストの内、地元市民は5割弱で、地域外からも高い関心を寄せられている。割合としてはおおむね昨年と同様の傾向がみえる。
  

(ゲストの声)
●子供が楽しめるコンテンツが多くあり親子共々楽しめた
●また来年の開催を楽しみにしています。ステキな時間をありがとうございました。
●珍しい織機を見る事が出来た。説明も分かりやすく、楽しめた。 
●化学繊維ばかり利用していたが、本物の毛の物はとても良いと思った。ひつじさんに感謝したい。
● 実際に動く機械を見る事が出来、綜絖通しの体験もできた。織物は本当に色々な人の手で作られていると感じた。
● 丁寧で、中身の濃い時間を過ごせた 子どもの頃に見ていた50年前の織機が見学でき、嬉しかった タダの見学ではなくガイドしてもらえたことで、知りたい所を質問することができ、より深く知ることができた。



4. 参加事業者アンケート結果(本開催参加事業者からのアンケート32通を集計分析)
参加事業者の8割以上が満足だったとの回答、どちらでもない、やや不満と回答した企業も自社のコンテンツに関しての反省も含めての回答であり、とても不満と回答した企業はいなかった。

(参加事業者の声)
●普段は電話対応が主なので、直接お客さまのお顔を見て話すのはとても新鮮で楽しかった
●お客様から「ありがとう」と言われて嬉しかった。
●糸の説明ができている自分に成長を感じた。
●一緒に働いてるスタッフの成長を感じることができた。
●普段の仕事とは違うことができて楽しかった。
●とても楽しそうにお買い物しているお客様を見て、こちらも嬉しくなりました。
●自分自身も尾州についてより深く知る機会になった 
●普段は別部署で働いているメンバーと一緒に働くことで一体感が感じられた
●イベントを通じて新しい人間関係ができてよかった


5. 事前活動報告
・4月29日~5月1日 ひつじフェスタ@愛知牧場
実行委員として参加。運営に協力すると共に、10月の本開催の告知と参加事業者が出店して生地・糸を販売した。
・5月3日 杜の宮市@一宮市本町商店街
10月の本開催の告知と参加事業者が出店して生地・糸を販売した。
・6月29日 愛知県事業者支援連携勉強会@愛知県信用保証協会
 愛知県信用保証協会主催の勉強会で金融機関等約50名の参加者に向けて講演を行った。
・9月12日 名古屋モード学園の授業でゲスト講師 @名古屋モード学園
 プランニングオフィス・ラグーンの淺野一平さんが講師の授業にてゲスト講師を務めた。
・9月24日~25日 ドデ祭り@久屋大通公園
 メ~テレさん主催のイベント。10月本開催の告知と、日本羊毛産業協会さん協力のもと、
ウールのPR活動を行った。
・10月13日 名古屋テキスタイル研究会(講演会)@名古屋市工業研究所
 オフラインの出席者とオンライン出席者に向けて講演を行った。
・10月15日 TES@瀧定名古屋
日本衣料管理業界50周年記念行事にて特別講演会を行った。
・10月23日 まちの宮市@一宮市本町商店街
 本開催の告知と参加事業者が出店して生地・糸を販売した。
・10月23日 サッカーFC岐阜主催試合にて告知@岐阜長良川メモリアルセンター
 羽島市のホームタウンデイに参加。試合前に本開催の告知とハーフタイム時にピッチサイドを
 のぼり・パネル等を持って周回した。
・ひつじサミット尾州のPRイベントして、2022年12月1日〜2月28日の期間開催している
ANOTHER JAPAN 中部地区に協賛。


6. ネクストステップ
ゲスト及び参加事業者から大変多くの要望があり、次年度(2023年)も10月27~29日に開催予定
・10月は気温が低くなり、ウールの需要が高まる時期である
・10月最終土曜日は「Hug a sheep day」という国際的なひつじ記念日である
・繊維企業の繁閑時期を考慮に入れると10月以降が開催に適している

目標(テーマ)は本年度と変わらず、下記の5つの達成を目指す
産業観光(クラフトツーリズム)を通して、使い手と作り手を繋げる
・繊維産業のみならず飲食やエンタメなどの地域資源と連携し、地域内外からの集客を共創する
・ウールを中心とした尾州繊維の「持続可能性」を楽しく広める
・幅広いリーダーシップの実践の場となり、若いアトツギの事業承継を活性化する
・尾州地域や繊維産業の魅力を伝えて、新規採用や相互研鑽など担い手育成へ繋げる


▼次年度の共同代表からのメッセージ
▼実行委員会代表・佐々木敦夫(ササキセルム㈱)からの挨拶
2年目でひつじサミットメンバー内もまとまりが出てきたと思っています。来年はもっと外へアプローチし、他産地とのコラボ企画を増やし、尾州の知名度をアップしていきたいと考えています。楽しく、仲良く、フラットにひつじの輪を広げていきます。来年度もよろしくお願い致します。


▼実行委員会代表・伊藤匠(レインボー㈱)からの挨拶

私自身、参加事業者から実行委員と、このイベントに関わるにつれて、尾州に対して愛着が深まってきたと感じております。プレイヤーとしてもオーディエンスとしても、尾州に愛着を持つ人を増やせるようなひつじサミット尾州にできれば、産地として盛り上がることは間違いないと思っています。来年度もよろしくお願いいたします。

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