2018年阪大日本史第2問答案例

臨済宗は夢窓疎石が足利尊氏の厚い帰依を受けて以降、室町幕府の保護を受けて大いに栄え、義満期には南宋に倣って、五山十刹の制が整えられた。政治面において、臨済僧は幕府の外交文書作成や外国使節の役割を果たすなど、政治顧問として幕府に重用された。文化面において、臨済僧は中国からの渡来僧や中国帰りの留学僧が多く、新しい中国文化を普及させた。明兆や如拙は禅の精神を具体化した水墨画を制作し、義堂周信らは宋学の研究や漢詩文の創作に従事し、五山文学を発展させた。(224字)

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