2010年阪大日本史第2問答案例

室町時代は従来の宋銭に加え、新たに日明貿易で流入した明銭が使用され、年貢の銭納化も広がるなど、貨幣経済がより一層発展し、これに伴い、土倉や酒屋などによる高利貸し業が盛んになった。幕府は京都の土倉や酒屋を保護・統制するとともに営業税を賦課した。一方、貨幣の需要増大にともない、粗悪な私鋳銭が流通するようになり、撰銭が横行して、貨幣流通量が減少し、円滑な取引が阻害されると、幕府は銭令を発令して、撰銭を規制した。(205字)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?