2021年一橋大日本史第3問答案例
答案例①…非軍事化で書く
1①15。②新婦人協会。③治安警察法。④日本社会党。2明治期の社会において、女性は戸主に従属し、結婚後は家庭に入り、家事と子育てに従事すべきという考えが一般的であった。雑誌『青鞜』の人々は、女性に良妻賢母として生きることを強いる社会風潮を批判し、抑圧されていた女性の家からの解放と個人としての自立を主張し、新しい女性像を示した。3戦前の日本は労働組合への法的保護がなく、昭和恐慌期の産業合理化や産業報国会の結成などにより、労働者の賃金は抑制された。労働者の低賃金に起因する内需の低さが、軍国主義の温床となったと判断したGHQは、労働者の所得向上により国内市場を拡大して、日本が戦争により国外市場を求めないようにするため、労働組合法を制定して、労働者の団結権・団体交渉権・争議権を保障し、労働組合の結成を奨励した。4国連において、女子差別撤廃条約が採択されたことを受け、男女雇用機会均等法が制定された。(399字)
答案例②…民主化で書く
1①15。②新婦人協会。③治安警察法。④日本社会党。2明治期の社会において、女性は戸主に従属し、結婚後は家庭に入り、家事と子育てに従事すべきという考えが一般的であった。雑誌『青鞜』の人々は、女性に良妻賢母として生きることを強いる社会風潮を批判し、抑圧されていた女性の家からの解放と個人としての自立を主張し、新しい女性像を示した。3戦前の日本は労働組合への法的保護がなく、昭和恐慌期に産業合理化が進められ、30年代後半以降、産業報国会の結成などを背景に労働組合も解散したため、労働者の賃金は抑制された。日本の民主化を占領政策の方針とするGHQは、民主主義社会の担い手を増やすため、労働者の所得向上をはかる必要があると判断し、労働者の団結権・団体交渉権・争議権を保障した労働組合法を制定して、労働組合の結成を奨励した。4国連において、女子差別撤廃条約が採択されたことを受け、男女雇用機会均等法が制定された。(399字)
答案例③…非軍事化と民主化の両方で書く(背景は最低限)
1①15。②新婦人協会。③治安警察法。④日本社会党。2明治期の社会において、女性は戸主に従属し、結婚後は家庭に入り、家事と子育てに従事すべきという考えが一般的であった。雑誌『青鞜』の人々は、女性に良妻賢母として生きることを強いる社会風潮を批判し、抑圧されていた女性の家からの解放と個人としての自立を主張し、新しい女性像を示した。3戦前の日本は昭和恐慌期に産業合理化が進められて以降、労働者の賃金は抑制された。日本の非軍事化・民主化を占領政策の方針とするGHQは、労働者の所得向上により、民主主義社会の担い手を増やすとともに、労働者の低賃金に起因する内需の低さが軍国主義の温床となったことを踏まえて国内市場を拡大するため、労働者の団結権・団体交渉権・争議権を保障した労働組合法を制定して、労働組合の結成を奨励した。4国連において、女子差別撤廃条約が採択されたことを受け、男女雇用機会均等法が制定された。(399字)