2000年一橋大日本史第2問答案例

1日本鉄道機関方争議。アメリカの労働運動の影響を受けて帰国した高野房太郎らが職工義友会を母体に労働組合期成会を結成し、労働運動を指導するとともに、鉄工組合など労働組合の結成に乗り出した。2友愛会。鈴木文治。労資協調の穏健姿勢をとり、労働者階級の地位向上と労組合の育成を目的として組織された。3大戦景気により、都市を中心に経済成長と工業化が進展して工場労働者が大幅に増加し、成金化する資本家も現れた。しかし、物価上昇率に賃金上昇率が追い付かず、工場労働者の実質賃金が低下して生活が苦しくなり、資本家との格差が拡大した。4階級闘争主義を掲げる日本労働総同盟の下、争議が大規模化していた1920年代前半に対し、1920年代半ばに日本労働総同盟が内部対立により分裂し、共産党系の日本労働組合評議会が結成されると、争議は小規模化していった。1930年代に昭和恐慌が発生すると、賃金引き下げや解雇への反対を要求する争議が頻発した。(400字)

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