2018年一橋大日本史第2問答案例

1国立銀行条例改正により、設置要件が緩和された。2日清戦争後の対露軍拡を含めた戦後経営が展開され、鉄や機械の輸入が増えた。また、紡績業を中心に産業革命が進展し、原料の綿花や紡績機の輸入が増加した。結果、英・米、インドなど金本位制の国・地域からの輸入量が増加した。一方、日本は銀本位制を採用しており、銀安傾向の中、輸入に不利な状況が続いていた。この状況を改善し、為替の安定と貿易振興を実現するため、日清戦争の賠償金を準備金として、金本位制を採用した。3横浜正金銀行。日本勧業銀行。4関東大震災で決済不能となった普通銀行の手形を、政府は日銀の特別融資の形で救済した。しかし、その後、震災手形の決済は慢性的な不況の中で進まず、銀行の経営は悪化した。これを背景に、金融恐慌が発生し、中小銀行の倒産が相次いだことに加え、銀行法制定などで中小銀行の統合が促され、財閥系の五大銀行に預金が集中したことで減少した。(399字)

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