2015年阪大日本史第3問答案例

大名が藩と江戸を1年交代で往復する参勤交代は、将軍と大名の主従関係を確認するもので、軍役に代わる儀礼的行為として、武家諸法度寛永令で制度化された。参勤交代の費用は藩財政を圧迫し、幕府の大名統制は強化され、大名行列の往来に伴い、陸上交通が発達するとともに、江戸と地方の文化的交流に繋がった。享保の改革において、上米の制の代替として一時的に江戸滞在期間が半年とされ、文久の改革において、江戸出府は三年一勤とされ、幕府の大名統制は後退した。(217字)

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