2010年阪大日本史第3問答案例

寛政期にラクスマンが漂流民の大黒屋光太夫を伴って根室に来航すると、幕府は信牌を与えて帰国させる一方、江戸湾の防備を強化し、近藤重蔵らを千島列島に派遣して、境界線の策定を企図した。文化期にレザノフが長崎に来航し、通商を求めたのに対して幕府が要求を拒否すると、ロシア軍艦が樺太・エトロフを襲撃し、北方の緊張が高まった。幕府は蝦夷地を直轄化して防備を強化するとともに、間宮林蔵を樺太に派遣して、地理把握に努めた。その後、ゴローウニン事件の解決を契機に日露関係が改善すると、松前藩に蝦夷地を返還した。(246字)

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