2014年阪大日本史第4問答案例

答案例①
1860年代後半、明治政府は政体書で旧幕領を直轄地にして府県を置いて藩と並ぶ行政区画とした。1870年代、廃藩置県によって藩を廃止し、府と県に地方官制を統一し、府・県内部に画一的な大区・小区制を導入したが、郡区町村編制法を定めて、地域の実情に合った制度に改めるとともに、府県会を設置して、民意を一定程度、地方行政に反映する形をとった。大日本帝国憲法制定に合わせて、市制・町村制、府県制・郡制が制定され、政府の強い統制の下、地域の有力者を担い手とする地方自治制度が確立した。(233字)

答案例②
1860年代後半、政府は政体書で直轄地にした旧幕領に府県を置いて藩と並ぶ行政区画とした。1870年代、廃藩置県で藩を廃止し、府と県に地方官制を統一して府県内部に画一的な大区・小区制を導入したが、地方三新法により旧来の郡・町・村を行政上の単位として復活させて、地域の実情に合った制度に改め、府県会などを設置して民意を地方行政に反映する道を開いた。その後、帝国憲法制定に合わせ、市制・町村制、府県制・郡制が制定され、政府の統制の下、地方有力者を担い手とする地方自治制度が確立した。(232字)

類題に筑波大2018年第3問がある

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?